薬剤師の高収入の職種|ラウンダーはどうゆう仕事をするか|体験談とメリット、デメリット

1. 転職・職場

薬剤師の職種の一つであるラウンダーについて、仕事の内容や体験談、メリットやデメリットについて確認していきます。

薬剤師のラウンダーとはどうゆう仕事か

薬剤師の職種で近年増えているものの一つがラウンダーです。

ラウンダーは主に調剤薬局やドラッグストアにおいて、店舗固定の人員としてではなく、複数の店舗で勤務する形態をとります。

急な欠員が出た店舗や、特定の曜日に人員を増やす必要がある店舗など、店舗の状況の応じて、不足している薬剤師の人員をヘルプする形で勤務します。

ヘルプ専任の薬剤師というイメージが一番わかりやすいかもせれませんね。

人員の不足がないときは本部での仕事をするというケースもあります。

店舗が固定でないという意味では、不便を強いられる面もあるためか、ラウンダー薬剤師の求人は、固定の店舗勤務の薬剤師と比較すると、高年収であるケースも多い職種です。

ラウンダーの実際の1週間

実際にラウンダーとして働いてた際の1週間のスケジュールを紹介します。

月曜日:店舗Aで勤務

火曜日:店舗Bで勤務

水曜日:店舗Aで勤務

木曜日:休み

金曜日:店舗Aで勤務

土曜日:店舗Cで勤務

日曜日:休み

上記のように、メインの店舗Aが忙しい曜日はそこで勤務を行い、それ以外は欠員が出た店舗Bと、土曜日が忙しい店舗Cで勤務、木曜日と日曜が休み、という1週間のスケジュール例です。

もちろん、毎日すべて違う店舗というケースもありますが、大抵の場合は2〜3店舗をメインにして、たまに他の店舗もというケースが多かったです。

薬剤師のラウンダーのメリットとデメリット

自分が実際にラウンダーとして働いた結果、感じたメリットは以下の点です。

①複数の店舗を掛け持ちするため、多くの科目、多くの医師の処方を経験でき、知識が広がる

②店舗固有の業務が免除されることがある(在庫管理、月度報告、クレーム処理など)

③管理薬剤師をやらなくて良い、かかりつけ薬剤師をやらなくて良い

④年収が高い傾向がある

⑤多くの同僚と仕事ができる

⑥店舗によって早く帰してもらえることがある

⑦顔なじみになりにくいため、個々の患者さんに絡まれるようなことが少ない

①はラウンダーの一番のメリットと言えるかもです。多くの知識身につけることができ、適応力も養うことができます。

②や③は、人によってはデメリットと感じるかもしれませんが、管理薬剤師やかかりつけ薬剤師など、責任が重くなることは物理的にできないため、おのずと免除されます。在庫管理なども免除されるケースが多いでしょう。

④はそのまま。ラウンダーは高年収の求人が多いです。

⑤は多くの同僚と仕事をこなすため、同じ会社の知り合いが増えます。また、気が合わない人がいても、毎日会うわけではないため、固定の店舗に務めるよりも、同僚と気が合わなくてストレスになるというリスクは少なくなります。

⑥については店舗によっては最後の閉店業務などは、ラウンダーの場合免除されるケースもあります。また、患者が残り少ない場合など早く返してもらったという経験もあります。

⑦は店舗固定でないため、患者さんとも深い付き合いになるケースは少ないです。これはデメリットにもなりえますが、馴染みの患者さんに長話で捕まってしまうことや、業務外で患者さんに会って時間を取られてしまうといったリスクを避けることができます。

人によってはメリットの定義が異なるかと思いますが、個人的には上記のような点がラウンダーで良かったと思った点です。

逆にラウンダーでデメリットと感じた点として、各店舗のルールを覚えるのが少し大変という点がありました。ただし、この点は慣れによってある程度解決される問題なので、大きな問題ではないと言えます。

その他に、各店舗のスタッフに他の店舗のスケジュールをなかなか考慮してもらえない点などがあります。例えば、翌日が自宅から遠い店舗で勤務の予定で朝の起床時間が相当早くなるという状況でも、当日の店舗で早く帰してもらえる、ということはあまり期待できないかもしれません。また、前日の店舗の勤務で疲れ切っている、という状況でも当日の店舗では誰もそのことを知らないというケースもあるでしょう。このようなデメリットはラウンダーとしては仕方ない点かもしれません。

そして、もう1点、週の休みが不定休になる可能性があります。私の場合は、日曜日+他の曜日1日というシフトでしたが、週によって土曜が休みだったり、水曜や木曜が休みだったりと、週によって休みの日が変わりました。ただ、大抵前月にはシフトが決まって、急な欠員がない場合ほぼその通りに休めるので、予定が立てにくいことはあまりなく、週によって違う曜日を休めることを楽しめた面もありました。

薬剤師のラウンダーはこんな人に向いている

個人的な経験として、ラウンダーは以下のような人に向いていると言えます。

・多くの薬局で色々な処方に触れたい

・高年収を得たい

・管理薬剤師やかかりつけ薬剤師をやりたくない

・店舗固有の業務(在庫管理や月報作成)をやりたくない

・個々の患者さんや同僚と深い付き合いになるのは遠慮したい

私が上記のような考えを持ってラウンダーを希望しましたが、実際にやってみた感想として、自分にうってつけの職種だと思いました。

前述であげたデメリットのように大変な面もありましたが、上記のような考えを持っている人には向いている職種と言えます。

薬剤師のラウンダーに求められるスキル・能力は

個人的な経験上の話となりますが、ラウンダーに求められるスキル・能力を一つ挙げるとすると「適応力」と言えます。

例えば、各店舗のスタッフの人柄は様々ですが、これらの人と無難に仕事をこなしていく能力が求められます。

また、各店舗によって、ルールやしきたりが異なったりするケースも多いかと思いますが、これらも基本的にはそれぞれの店舗のルールに従うようにするのが良いでしょう。

言い換えると、自分の「我」をあまり出さないようにするのが、ラウンダーとして上手く立ち回るコツとも言えます。

例えば、各店舗のルールを無視したり、自分の思いを主張しすぎると、店舗との関係性が崩れる可能性があるため、これらの点は特に注意が必要です。

その他に、もちろん各店舗ごとの処方に対する知識も必要となりますが、この点は後からでも十分補うことができます。

ラウンダーとして働く際は、まずは「適応力」を意識することがおすすめです。

ラウンダーの転職に向いている転職サイトは

大手の転職サイトであれば、大抵どのサイトでも何件かはラウンダー職の求人を持っていますが、その中でも特に大手である「マイナビ薬剤師」が良いでしょう。

その理由として以下の点が挙げられます。

・求人数の絶対数が多いため、多くの選択肢の中から選ぶことができる

・会社ごとに微妙に異なるラウンダーの職務範囲について考慮した上で紹介してくれる

1点目としてマイナビ薬剤師は、薬剤師転職サイトの中でも最大手のひとつであり、絶対的な求人数が多く、その質も高いとされています。

絶対的な求人件数が多いため、必然的にラウンダー職の求人取り扱いも多くなり、より良い求人に出会える確率が高くなります。

2点目として、一言にラウンダーと言っても、会社ごとに微妙に定義が異なったり、やることの範囲が異なったりするケースもあります。

例えばA社の場合は2〜3店舗に決まった曜日毎に毎日出勤するという働き方なのに対し、B社は前日まで次の日の勤務店舗がわからない、突然明日は休みということを言い渡されるという働き方、という可能性もあります。マイナビ薬剤師であれば、その会社のラウンダーがどのような働き方を実際にしているか、という情報も細かく教えてくれる特徴があり、安全に転職先を選ぶことができます。

とりあえず登録だけしておくのがおすすめ

もしラウンダーでの転職を検討している場合は、とりあえずマイナビ薬剤師に登録だけしておくことがおすすめです。

その理由として、ラウンダー職は、普通の管理薬剤師や勤務薬剤師よりも求人数が少なく、良い条件の場合はすぐになくなってしまいます。また、登録していないと知ることのできない非公開求人であるケース多いため、とりあえずサイト登録だけして、求人が登録された段階ですぐに教えてもらえるようにしておくのがベストです。

実際に転職するかは求人の条件の詳細を知ってから検討すれば良いので、まずは登録だけしておくのが良いでしょう。

登録自体は以下の登録ページから1分程度で登録することが可能です。

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