薬剤師クイズの解答 -疑義は3点-

疑義照会するべきことは3点

60代男性、上気道炎の処方。

Rp.1)PL配合顆粒 3g
分3 毎食後 5日分Rp.2)クラリス錠200 2錠
分2 朝夕食後 5日分

Rp.3)メジコン錠15mg 3錠
分3 毎食後 5日分

Rp.4)アレロック錠5 2錠
分2 朝食後・就寝前 5日分

主訴:

・風邪をこじらせてしまった。他のクリニックで葛根湯、アレグラ、フラベリックっていう薬をもらってたけど治らなかった。

・風邪とは別だけど、最近トイレに起きる回数が多くて。尿が出るのも少し時間がかかるかな。先生からはとりあえず薬なしで様子見るよう言われた。


併用薬:

整形外科:サインバルタ20mg(1cap朝食後)、トラムセット(2T朝夕食後)
内科:ネキシウム20mg(1cap夕食後)、ベルソムラ15mg(1T就寝前)

解答. 1点目:クラリスとベルソムラは併用禁忌

ここは絶対に見逃したくないですね。比較的新し目の薬であるため、ベルソムラがクラリスと併用禁忌であることを認知していないドクターも比較的多い印象です。

ベルソムラの効果増強のリスクがあるため、絶対に併用は避けるべき組み合わせと言えるでしょう。

解答. 2点目:PL配合顆粒とトラムセットは共にアセトアミノフェンを含むため警告の対象

正直、絶対に疑義が必要かと言われると少し疑問ですが、PL配合顆粒とトラムセットは共にアセトアミノフェンを含む製剤であり、アセトアミノフェンの重複は添付文書の警告欄で注意喚起されています。

ただし、PLは1gあたり150mg、トラムセットも1錠あたり325mgであり、1日量に直してもさほど多すぎるとは言えない量です。

添付文書の警告欄での注意喚起のため、薬剤師としては形式上は疑義照会しておきたい内容ですが、学術的な観点からするとさほど大きな問題点ではないかもしれません。

解答. 3点目:PL配合顆粒は前立腺肥大患者に禁忌

これも難しいところですが、患者さんが前立腺肥大のような症状を訴えているため、できればPLはさせた方が安全と言えそうです。PLは抗コリン作用のあるプロメタジンを含むため、前立腺肥大や緑内障が禁忌となります。

正直、PLの量で5日間服用したところで、大きな影響は考えにくいですが、これも念のため疑義照会をしておくべき事項でしょう。

薬剤師のための「学べる医療クイズ」

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m3.comのサイトメニューから、「ニュース」→「薬剤師コラム・特集」を選択すると「薬剤師のための「学べる医療クイズ」」が閲覧できます。

Q. 向精神薬に該当しない薬剤は?

A. セパゾン(一般名:クロキサゾラム)
B. コントール/バランス(一般名:クロルジアゼポキシド)
C. リスミー(一般名:リルマザホン)
D. メイラックス(一般名:ロフラゼプ酸)
E. アモバン(一般名:ゾピクロン)

Q. ヘパリン類似物質とワセリンの混合で保湿効果はどうなる?

A. ヘパリン類似物質単独よりも、保湿効果は高くなる。
B. ヘパリン類似物質の効果はそのままに、かさ増しできる。
C. ヘパリン類似物質単独よりも、保湿効果は低くなる。

Q. 授乳中のロキソプロフェンの使用で正しい内容は?

A. ヒトでも母乳中への移行が確認されているため、服用の際は授乳の中止を指示する必要がある。
B. ヒトを対象に検証したデータは存在しないため、避けた方が良い。
C. ヒトでは母乳中への移行はほとんど起こらないとされ、十分に選択肢として考えられる。

Q. 小児に適応のある内服キノロン系抗生剤はどれか?

A. レボフロキサシン
B. シタフロキサシン
C. ガレノキサシン
D. トスフロキサシン

などなど、実務で使える知識を得ることができます。

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