薬局から別の薬局への転職体験談|失敗したと思ったこととよかったこと

1. 転職・職場

薬剤師の転職の体験談、薬局から別の薬局に転職した際に失敗したと思うことやおすすめの内容、メリット・デメリットなどをまとめました。

薬局から別の薬局へ転職で失敗したと思うこと・デメリット

薬剤師として薬局の転職で失敗したと思うこと、デメリットを感じたケースをあげてみました。

よくわからないローカルルールがある、レセコン・電子薬歴の使い方を覚え直した

ローカルルール問題や、レセコン・電子薬歴のメーカー違い問題は、ある程度みなさん予想していることだと思いますが、実際経験してみるとやっぱり面倒でデメリットの一つと言えます。

特に、前の職場ではそこまで気にしていなかったルールについて、新しい職場だと本当に必要なのかと思うくらい時間をかけてやることとあったりすると、結構前の職場が恋しくなるケースもあります。

具体的には監査の時間のかけ方が半端ない(粉砕した薬剤の重さを正確に計り取る…等)とか、薬歴の記載が必要以上に細かすぎるとか、個別指導でも指摘されないようなことに時間をかけるルールがあると苦痛に感じたりします。

また、逆に前の職場とくらべて適当すぎてもストレスになりますよね。散剤にゴミがないかとかを全くチェックしないとか、加算とっちゃまずそうなところをとっているとか。この辺は法律にも関わってくるところなので、正直転職して失敗だったかなと思った職場です。

新しい職場の人間関係・雰囲気が悪かった

結局、新しい職場でも性格の合わない人はいました。また、雰囲気悪いなーと思う職場の配属になったこともあります。

なんというか、人間関係がすごいギスギスしているな〜みたいな(笑)

今の職場から別の職場に行きさえすれば、煩わしい人間関係から全て解放される、などと考えていると、新しい職場の人間関係も大変で、転職を後悔することになりかねません。

勤務実態が提示されてた内容と異なっていた

勤務時間や残業時間が聞いてた内容よりも大幅に多かったり、週の休日が少なかったり、残業代がでないというケースです。

私の場合はそこまでひどい経験はありませんが、早朝出勤では残業代はでないというルールがある会社にいたことがあり、この時は少し転職して失敗だったかもと思いました。

また、知人の薬剤師は、週休2日と聞いて転職したのに、実態は平日に1日の休みと、土日が午後休みなので、それを合わせて週休2日という勤務を強いられたケースがあります。

しかも土日の午後休みは実際には門前クリニックの診察が延長して、結局は夕方まで帰れないことが多いとのこと。

この転職に関して知人は完全に失敗であったと言っていました。

出世・昇進が遅くなった

個人的には全く気にしてませんが、出世や昇進は遅くなりました。というより自分の場合は、偉くなりたくないから転職したという面もあり、ある意味予定通りです(笑)。

ただ、人によっては、後悔する点、デメリットになる点だと思うので、あげておきます。

やはり、普通に考えれば、ヘッドハンティングでもなければ、新卒で入った企業で勤め続けた方が順調に昇進できるでしょう。

もちろん、転職組が必ず出世が遅くなるわけでなく、優秀な人であれば正当に評価される可能性もありますが、新卒や第二新卒で入ったような生え抜きの人を差し置いて出世するのは、企業体質によっては難しいかもしれません。

薬局から別の薬局へ転職して良かった点とメリット

薬局から別の薬局へ転職して良かった点とメリットもあげていきます。

薬の知識が増えた・自分の成長が実感できた

これは薬剤師として一番良い点ではないでしょうか。

経験の少ない科目の処方箋であればもちろん、同じ科でも医師によって処方する薬剤師の傾向は異なり、薬の種類が違うのはもちろん、同じ薬でも用法等もその医師独自の処方があったりすることがあるので、転職すると薬や疾患等の知識は確実に増えるでしょう。

また、それに伴って自分も必死で勉強するので自分の成長が実感しやすいのが転職したての時期です。

新しいことに取り組むというか、取り組みざるをえない状況になるので、自分も自然と前向きになるのも良い点だと思いました。

これは転職に伴う大きなメリットと言えるでしょう。

前職の煩わしい同僚との人間関係をリセットできた

デメリットの項目で性格の合わない人間どこにいってもいるという点をあげましたが、それでも前職の煩わしい人間関係をリセットできたのは大きかったです。

やっぱり、性格の合わない人とは離れるのが一番ストレスが少ないです。対処しようとしてもなかなかうまくいかず、またそのことがストレスになり…という悪循環から抜けることができます。

新しい職場でも徐々に人間関係が辛くなるようであれば、また転職するという選択肢もあります。

個人的には、どこにいっても性格が合わない人がいるんだろうから、定期的に転職し続けたいなーなんて思ったりもしています(あまり年齢重ねると転職しにくくなるというので現実的ではないですが。。。)。

前職で抱えてたものがなくなった

職場の人間関係以外でも、前職でストレスと感じていたもから解放されました。

例えば、手に負えない患者さんとか、やる意味のわからない社内学術の課題とか…。上司直轄の仕事とか。

当たり前ですが、転職するとすごく環境が変わるんですよね。結構ストレスは減りました。

他の項目でも書きましたが、色々と前向きになれる実感があるのも転職のメリットです。

良い同僚・患者さんと出会えた

当然新しい職場でも変な患者さんはいるでしょう。

でもすごく良い患者さんもたくさんいます。転職するとその良い患者さんと必ず出会えるでしょう。

また、同じように性格が合わない同僚と良い同僚、どっちにも大抵出会います。

自分は転職したしたときの心がけとして、前職以前の合わない患者さんや同僚は忘れるようにし、良い患者さんや同僚は自分の中で前職以前の人たちも忘れずに、記憶を加算して蓄積していくようにしています。

この方法を取ると、常に一定数の合わない患者さんや同僚はいますが、その一定数からは増えません。そして、良い患者さんや良い同僚は自分の中で転職する度に増えていく計算になります(笑)。

良い人との新しい出会いは本当に良いです。転職して良かったと思える瞬間の一つです。

帰宅時間が早くなった

物理的なメリット、良かった点ですね。

閉局時間について入念に確認していたので、これはある意味予定通りの結果したが、やっぱり早く帰れると物理的に生活の質が圧倒的に改善します。

なんせ、自由な時間が増えるわけですから。単純なことですが、自分の休みや自由時間を確保するのはすごく大事で良かった点だと思いました。

転職して帰宅時間が早くなるのかは当然、薬局によって異なってくるので、十分に調べましょう。

提示されている時間を鵜呑みにせず、面談で聞きにくければ、転職エージェントにしつこく確認したり、自分で実際に閉局時間に行ってみたりして本当にしまっているか、薬剤師は帰宅してそうか、確認するのも手です。というか、自分は実際これをやって、確実に早く帰れることを確認してから転職を決めました。

転職して後悔した・デメリットだと思う部分も、後々良かった・メリットだと思えることも

転職して後悔したことやデメリット、逆に良かったことやメリットをあげてきましたが、重要なのは、転職してすぐに結論をださないことだと思います。

転職したてはやはりどんなに良い職場でも覚えることはそれなりにあり、大変に感じるはずです。

その大変な時期を乗り越え新しい職場にも慣れてくると、新しく覚えるに大変だったローカルルールやレセコンも前の職場のより良いかもと思ったり、人間関係も付き合いが長くなると意外とと良い人たちが多いかもと感じたりすることがありました。

転職して数ヶ月〜1年程度経った後に初めて、転職してよかかったか悪かったかを判定しても良い気がします。

新しい職場の下見は強くお勧めしたい

転職で後悔しないために、強く進めたいのが、新しい職場の下見です。

勤務地を提示された段階で、できれば門前クリニックの処方箋を持って、その薬局に患者としてかかりましょう。

その薬局の雰囲気、使っているレセコンや分包機、スタッフの人数やなんとなくの人柄などを知ることができます。また、閉局時間ギリギリであれば、本当に提示された時間に閉局するのかなども知ることができます。

自分は転職する際に、こっそり患者として薬局に行き、門前の先生がどんな先生かも含め、下見をしました。それである程度雰囲気を掴んでから転職したので、転職前と転職後でそこまでギャップはなかったです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました