薬剤師の薬局への転職における準備と流れ、転職すべき状況は

1. 転職・職場

薬剤師の薬局への転職を考える上で、最も大事なことは“準備”をしっかりすることです。

薬剤師の薬局への転職における現状と準備の重要性

近年では正直な所、薬剤師の調剤薬局への転職は決してハードルは高くありません。転職サイトに登録すると転職の業者さんから魅力的な求人がいくつか提案され、転職を進める意思があれば、トントン拍子に進んでいき、面接も穏やかな感じで、採用されるのが前提で話が進むのが一般的です。

しかし、準備が不足していると思わぬ所でマイナス裁定をつけられたりして転職の話がなくなったりする可能性や、自分の意思が固まってないと本当にこの転職先で良いのか悩んでしまったりすることもあります。

繰り返しになりますが、調剤薬局の転職ではいかにしっかりと準備するか、という点に大きく左右されます。自分がどのような薬局に転職し、どのような仕事をしたいのか、どのくらいの年収でどの程度の勤務時間・年間休日を望むのかをしっかり考えましょう。

また、志望動機や自己PR、細かい点では面接に臨むにあたっての服装や履歴書の記載、面接で質問された時の回答など、しっかりと準備をすれば自分の望む転職先で好印象・好条件での内定をもらえる可能性が高まります。

調剤薬局への転職は薬剤師の免許があれば決して難しいものとは言えませんが、しっかりと準備をして自分の想いや長所を理解してもらい、幸せな転職を目指しましょう。

薬剤師の転職の一般的な流れ

近年では転職サイトを利用するのが一般的な転職方法となります。

中には雑誌などを用いて転職先を探したり、転職候補先のサイトや店舗の募集要項を見て直接連絡したり、知人を介して入社希望の意思を伝えるケースもあるかと思いますが、幅広い選択肢から自分にあった転職先を見つけるには転職サイトを利用するのが合理的と言えます。

退職前に転職する場合で、調剤薬局への転職の流れは大まかに以下の通りです。

  1. 転職サイトを閲覧
  2. 自分の条件に合いそうな案件を扱っている転職サイトに登録
  3. 転職サイトの業者さんからTEL、メールなどで連絡
  4. 必要に応じて転職サイト業者さんと面接
  5. 自分の希望に合う案件を選択
  6. 転職サイト業者さんを通じて条件の調整
  7. 転職候補先と面接
  8. 転職先から内定
  9. 退職日の決定
  10. 退職先への申し入れ
  11. 現職場の退職
  12. 転職先への入社

このうち、もっとも準備が必要なのは7の面接ですね。ただし、できれば自分の希望や条件を整理しておく意味でも5〜6の時点である程度志望動機なども固めておくと、自分の中で譲れない条件やこだわりたい部分も整理でき、業者さんや転職候補先からの質問にもスムーズに答えることができるでしょう。

薬剤師の転職する理由と転職すべき状況

転職を考えるのは現在の職場に何らかの問題があるケースが多いかと思います。

主な転職理由として以下のようなケースがあります。

  • 職場の人間関係が悪い
  • 職場の労働環境が悪い
  • 雇用の条件が悪い
  • 会社の経営状況がよくない
  • 自分の能力・スキルが活かせない
  • 仕事に飽きている
  • 自分のスキルアップ、キャリアアップをしたい

これらのうち、実際に転職をした方が良いと考えられると少し様子を見た方が良いと考えられるケースを見ていきましょう。

職場の人間関係が悪い

実際の転職理由として最も多い理由ではないでしょうか。

結論として、この理由の場合は少し様子を見た方が良いでしょう。

現在の職場が、部署がいくつかあるような場合や店舗がいくつかあるようなケースでは、人間関係がうまくいっていない場合、異動するという手段があります。同じ会社でも部署や店舗が違えば接する人間も大きく変わってくるため、転職の前にまず会社内での異動を目指しましょう。

異なる部署や店舗がない、異動が難しいという場合は、転職を考えて良いでしょう。ただし、関係性の悪い人についても少し調べましょう。その人が定年が近い場合や、その人の方が転職を考えているような節がある場合は、少し我慢して様子を見るのも良いでしょう。また、関係性の悪い人と一回くらいは関係性の改善を図るような行動をしても良いかもしれません。ダメなら転職すると決めた上であれば関係性の改善する行動もやりやすいでしょう。

職場の労働環境が悪い

パワハラやセクハラ、いわゆるブラック企業系の長時間労働、休みがない、違法行為を強要する、などの労働環境が悪い場合も転職理由としてはよくあると思います。

このような場合も異動等の選択肢がある場合は一度試してみるのも悪くないでしょう。部署や店舗が変われば労働時間がかわったり、上司の指示内容も変わるケースもあります。

ただし、すでに体調に影響が出ていたり、違法行為を強要されていて異動するまで時間を置けないような場合はすぐに転職を考えましょう。

雇用の条件が悪い

給料が低い、休日が少ない、勤務地遠いなどの雇用条件に関する問題も転職理由にはなり得ると思います。当初は問題ないと思っていた条件でも自分の状況が変わったり、実際に経験することでやはりこの条件では難しいと思うようになることもあるでしょう。

このような場合、上司との面談や異動等で解決できるなら試してみるのも良いですが、一度はこちら側が受け入れている条件であれば、変えるのは難しいかもしれません。転職を検討するべきケースと言えるでしょう。

会社の経営状況がよくない

会社の経営状況がよくない、先行きが心配というケースです。

自分の頑張りで状況を変えられるようなケースであれば、努力するのも良いですが、自分でどうにもできないケースの方が多いでしょう。会社が倒産するまで良い条件で雇い続けてくれる等であれば別ですが、すぐに転職を考えるべきケースと言えるでしょう。

自分の能力・スキルが活かせない

自分の能力やスキルを活かしきれてないので転職したいという場合もあるでしょう。

このような場合では、今の職場で必要な能力やスキルを新たに身につける期間と割り切って仕事を続けるという選択肢もあります。そのような考えを到底持つことができないようなケースでは転職を進めて良いでしょう。

仕事に飽きている

職場の仕事そのものに飽きているという場合もあるかと思います。

これはもう転職をした方が良いケースと言えるでしょう。我慢できる場合は別ですが、転職を考えている時点で、割と我慢できなくなっている状況とも言えます。

もちろん一度冷静に考えて、現在の職場でも新しいことができたり、状況が大きく変わるような可能性がないかを探るのは必要です。考えた上で状況が変わらなく、我慢ができそうになかれば転職を進めましょう。

自分のスキルアップ、キャリアアップをしたい

非常に前向きな理由と言えます。もちろん裏を返せば今の職場ではスキルアップやキャリアアップできないと考えているとも言えますが、このような前向きな理由の場合は転職を考えて良いでしょう。

このような理由であれば、転職先で大変なことがあっても転職自体を後悔することは少ないと考えられます。

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