高脂血症・脂質異常症の治療薬一覧と使い分け|それぞれの作用機序は

高脂血症・脂質異常症の治療薬について、一覧、使い分け、作用機序などについて確認していきます。

高脂血症・脂質異常症の治療薬の一覧

現在、主に使用される高脂血症・脂質異常症の治療薬一覧は以下の通り。

分類 一般名・成分名 主な製品名
HMG-CoA還元酵素阻害薬(スタチン系) プラバスタチン メバロチン
シンバスタチン リポバス
フルバスタチン ローコール
アトルバスタチン リピトール
ピタバスタチン リバロ
ロスバスタチン クレストール
小腸コレステロールトランスポーター阻害薬 エゼチミブ ゼチーア
陰イオン交換樹脂 コレスチミド コレバイン
コレスチラミン クエストラン
プロブコール ロレルコ、シンレスタール
フィブラート系 ベザフィブラート ベザトール
フェノフィブラート トライコア、リピディル
ペマフィブラート パルモディア
クロフィブラート クロフィブラートカプセル250mg「ツルハラ」
多価不飽和脂肪酸 イコサペント酸エチル エパデール
オメガ-3脂肪酸エチル ロトリガ
ニコチン酸誘導体 ニセリトロール ペリシット
ニコモール コレキサミン
ニコチン酸トコフェロール ユベラN
PCSK9阻害薬 エボロクマブ レパーサ
アリロクマブ プラルエント
MTP阻害薬 ロミタピド ジャクスタピッド

高脂血症・脂質異常症の治療薬の作用機序

HMG-CoA還元酵素阻害薬(スタチン系)は主に肝臓において、アセチルCoAから生成されたHMG-CoAがメバロン酸に変わる過程の酵素を阻害し、コレステロール合成の阻害、LDL-C取り込み増加による血中LDL-Cの低下作用。

小腸コレステロールトランスポーター阻害薬は小腸壁細胞に存在する蛋白質を介してコレステロールなどが吸収されるのを阻害する。

陰イオン交換樹脂は、腸管内で胆汁酸と結合し、排泄を増強することで、コレステロールの吸収を阻害する。

プロブコールはコレステロールの胆汁中への異化排泄促進

フィブラート系は肝臓におけるコレステロールやトリグリセリドの合成を阻害、リポ蛋白の代謝を促進によりトリグリセリドの分解を促進。

多価不飽和脂肪酸は、肝臓での超低比重リポ蛋白(VLDL)合成を抑制などにより、血中トリグリセリド値を低下。

PCSK9阻害薬は、PCSK9とLDL受容体の結合を阻害し、LDL受容体分解を抑制して、LDL-Cの取り込み促進、血中LDL-Cの低下作用。

高脂血症・脂質異常症の治療薬の使い分け

高LDL-Cの場合は、スタチンが第一選択。副作用がある場合やスタチンに追加する目的で、エゼチミブ。陰イオン交換樹脂はメインでは使われないが、妊娠中などでは使用。プロブコールも近年はメインでは使われない。

高TGでは、フィブラート系が第一選択。軽度の場合や副作用でフィブラート系が使えない場合などは多価不飽和脂肪酸も。

スタチン系の使い分けは、まずはストロングスタチンとそうでないスタチンで使い分け。

ストロングスタチンはロスバスタチン、ピタバスタチン、アトルバスタチン。近年の第一選択はこちらのストロングスタチン。

その他の特徴として、CYPの影響が少ないのが、ロスバスタチン、ピタバスタチン、プラバスタチン。

プラバスタチンは肝機能に関する禁忌がなし。分2でも使用されることがある。

プラバスタチンとフルバスタチンは併用禁忌薬がなし。

ロスバスタチンとピタバスタチンはOD錠あり。

シンバスタチンはプロドラッグ。

HMG-CoA還元酵素阻害の強さは、ロスバスタチン>アトルバスタチン>フルバスタチン>シンバスタチン>プラバスタチン、ピタバスタチンはシンバスタチンよりも強いことが報告されている。

フルバスタチンは用法が夕食後のみ。

調剤報酬改定2020は不正請求をしないように

2020年4月から新しい調剤報酬がスタートしますが、対人業務に着眼点がシフトしてきており、今までの調剤報酬と毛色が違ってきている内容もあります。

レセプトも厳しくなってきている中で、曖昧な基準で加算をし、算定要件を満たさないと不正請求とも判断されかねないので、正確な内容の把握が必要です。

新たな調剤報酬の内容の詳細を、わかりやくまとめて確認する場合は、薬剤師のポータルサイトの利用が一般的です。

m3.com:エムスリー株式会社が運営
日経DI:株式会社 日経BPが運営

大手だと上記の2種類ですが、情報の偏りをなくす意味でも複数利用するのが良いでしょう。

なお、いずれも会員登録が必要ですが、無料で使えます

m3.comは業界ニュースの他にも、薬剤師掲示板の機能があり、個々の加算の具体例や、現場の薬剤師が疑問に思うことなどが日々議論されています。

閲覧だけでも勉強になりますが、もちろん自分で質問をして回答をもらうこともできます。

日経DIも業界ニュースが読みやすい形で配信されています。薬剤師掲示板の機能はありませんが、処方薬辞典などこちらも使いやすいコンテンツが無料で使えます。

m3.comで登録する情報>
・好きなログインID、パスワード、氏名、生年月日、性別、メールアドレス
・医療資格(「薬剤師」を選択)
・勤務先名と都道府県

日経DIで登録する情報>
・メールアドレス、パスワード、氏名、生年月日、性別
・医療資格(「薬剤師」を選択)
・勤務先名、住所、連絡先
・国家資格取得年 等

今後は、これらの薬剤師ポータルサイトなどを利用して自分の中でしっかりとした算定基準を持つことをが必要です。レセプトの返礼の嵐なんてことにならないようにしっかり継続学習しましょう。

それぞれの公式登録サイトは以下の通りです。

m3.comの登録ページはこちら

日経DIの登録ページはこちら

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする