吸入薬の一覧と使い分け|喘息とCOPDのICS、LABA、LAMA、LTRA、SABAの略語、違いなど

喘息、COPDで使われる主な吸入薬の一覧と略語、使い分けについてまとめています。

喘息とCOPDで使われる吸入薬の略語

吸入薬の略語をまとめると以下のような感じ。ロイコトリエンは吸入の略語ではないですが、ついでなので。

SABAとSAMAはあまり使わないかも。

ICSとLABA、LAMAは薬剤師なら必須で知ってないとですね。

略語 正式名 日本語
ICS inhaled corticosteroid 吸入ステロイド薬
LABA long-acting β-agonists 長時間作用性β2刺激薬
LAMA long-acting muscarinic antagonist 長時間作用性抗コリン薬
SABA short-acting β-agonists 短時間作用性β2刺激薬
SAMA short-acting muscarinic antagonist 短時間作用性抗コリン薬
LTRA Leukotriene receptor antagonist 抗ロイコトリエン受容体拮抗薬

❕付録:薬剤師クイズ 〜疑義照会が必要かも〜❕

70代男性、以下の継続処方あり。

Rp.1)ジャヌビア50mg 1錠
分1 朝食後     30日分
Rp.2)アジレクト1mg 1錠
分1 朝食後     30日分
Rp.3)アミティーザ24μg 2cap
分2 朝夕食後    30日分

主訴)
・便秘はまだ続いている。薬続けて様子みるよ。
・腰も痛い状態が続いてて、整形で痛み止めのカプセルが追加になった。
・最近トイレに起きる回数が多くて。尿が出るのも少し時間がかかるかな。

上記の患者さんで疑義照会が必要な可能性があります。

喘息、COPDで用いられる吸入薬の一覧

喘息とCOPDで使われる主な吸入をまとめました。

適応は主なものだけしか記載していないので参考程度に。

分類 成分名 製品名 主な適応
ICS シクレソニド オルベスコ 気管支喘息
ブデソニド パルミコート 気管支喘息
フルチカゾンプロピオン酸エステル フルタイド 気管支喘息
ベクロメタゾンプロピオン酸エステル キュバール 気管支喘息
モメタゾンフランカルボン酸エステル アズマネックス 気管支喘息
フルチカゾンフランカルボン酸エステル アニュイティ 気管支喘息
LABA サルメテロール セレベント 気管支喘息、COPD
インダカテロール オンブレス COPD
ホルモテロール オーキシス COPD
SABA サルブタモール ベネトリン、サルタノール 気管支喘息、COPD
プロカテロール メプチン 気管支喘息、COPD
フェノテロール ベロテック 気管支喘息、COPD
トリメトキノール イノリン 気管支喘息
イソプレナリン アスプール 気管支喘息
LAMA チオトロピウム スピリーバ 気管支喘息、COPD
グリコピロニウム シーブリ COPD
アクリジニウム エクリラ COPD
ウメクリジニウム エンクラッセ COPD
SAMA イプラトロピウム アトロベント COPD
ICS+LABA サルメテロール、フルチカゾンプロピオン酸エステル アドエア 気管支喘息、COPD
ホルモテロール、フルチカゾンプロピオン酸エステル フルティフォーム 気管支喘息
ビランテロール、フルチカゾンフランカルボン酸エステル レルベア 気管支喘息
ホルモテロール、ブデソニド シムビコート 気管支喘息、COPD
LAMA+LABA インダカテロール、グリコピロニウム ウルティブロ COPD
ビランテロール、ウメクリジニウム アノーロ COPD
オロダテロール、チオトロピウム スピオルト COPD

配合剤は製品名と関連付けると覚えやすいかも。

アドエアはセレベント+フルタイド。

フルティフォームはオーキシス+フルタイド。

レルベアはビランテロールの単剤は今はなし。ステロイドはアニュイティの成分。

シムビコートはオーキシス+パルミコート。

ウルティブロはオンブレス+シーブリ。

アノーロはビランテロールの単剤は今はなし。LAMAはエンクラッセの成分。

スピオルトはオロダテロールの単剤は今はなし。LAMAはスピリーバの成分。

吸入薬のICS、LABA、LAMA、SABA、SAMA、配合剤の使い分け

気管支喘息とCOPDに分けて使い分けを見ていきます。

気管支喘息の吸入薬の使い分け

発作治療はSABAがメイン。

近年はサルタノール、メプチン、ベロテックあたりがよく使われている印象。

長期管理では、ステップ1でICS、ステップ2でLABAの併用が出てくる。

ICS単独だとフルタイドが多い印象。ICS+LABAだとシムビコート、アドエア、フルティフォーム、レルベア満遍なく使われる印象。配合剤以外のLABAとしてはセレベントがある。

ステップ3まで行くとLAMAも併用するケースあり。喘息で使うLAMAであればスピリーバ。

ステップ4ではICSの他に複数を併用する。

COPDの吸入薬の使い分け

初期ではLAMAが一番使われる。特にスピリーバが多く使われている印象。

その次にLABAやそれらの併用。オンブレスはCOPD専用。

重要度が上がるとICSも併用したりする。ICS+LABAではアドエアとシムビコートとレルベアはCOPDにも適応がある。LAMA+LABAではウルティブロ、アノーロ、スピオルト。

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