かかりつけ薬剤師をやめたい、やりたくない|避ける方法はあるか

1. 転職・職場

これからの薬剤師の在り方として、かかりつけ薬剤師が必須と言われる時代です。

しかし、実際にかかりつけ薬剤師を務めると負担が増えるのも事実です。

かかりつけ薬剤師をやめたい、やりたくない場合に、避ける方法について考察してみました。

かかりつけ薬剤師は間違いなく大変

かかりつけ薬剤師になると間違いなく大変です。

患者さんはかかりつけ薬剤師というくらいですから、当然頼りにしてきます。

また、24時間体制で対応する義務も発生するため、帰宅後や休日も完全に気を抜けるとは言えません。

私も実際に経験したことですが、帰宅後や休日に患者さんから電話攻めにあったり、薬局に戻って患者情報を確認することになったという経験もあります。

しかし、国や厚労省は間違いなく今後もかかりつけ薬剤師の制度を推進するはずであり、調剤報酬もかかりつけ薬剤師が稼げる(もしくはかかりつけ薬剤師じゃないと稼げない)点数に近づけていくことが予想されます。

調剤薬局を経営する会社としては、調剤報酬の傾向に従う必要があり、現場の薬剤師にはこれからもっとかかりつけ薬剤師の取得が求められてくるでしょう。

このような流れから、薬剤師はかかりつけ薬剤師が当たり前になり、仕事が大変になるというのはもはや避けられない状況だと思われます。

かかりつけ薬剤師をやめたい、やりたくない

前述の通り、かかりつけ薬剤師になると間違いなく大変になります。

それをやりがいと感じてモチベーションが上がったり、頼りにされることに喜びを感じるタイプの人は全く問題ありません。

しかし、薬剤師という職業の人で、そのような人は少数派であり、大半の人はそこまでの覚悟を持って薬剤師になったわけではないというパターンではないでしょうか。

私自身も、正直そこまで高い意識を持って薬剤師になったわけではないので、24時間応需しろと言われるのははっきり言って辛いです。

かかりつけ薬剤師をやめたい、やりたくないと思うのは、別に悪いことではなく、ある意味当然と言えば当然でしょう。

かかりつけ薬剤師を避けるには

かかりつけ薬剤師を避ける方法も当然あります。

現状でもかかりつけ薬剤師にはいくつか条件があり、まずは店舗に1年以上在籍する必要があります。

したがって、異動を希望し、異動がかなえば最低1年はかかりつけ薬剤師をやらなくて良くなります。

また、勤務時間を減らすという方法もあります。時短のケースなどを除き、週に32時間が必須となります。雇用条件を変更(場合によってはパート契約にするなど)して、週に32時間以下の勤務をするようにする選択肢もあります。

その他、おすすめできませんが、研修認定薬剤師の更新を意図的にしないという手段もあります。ただし、これは会社からは間違いなく怒られるパターンなのでおすすめはできません。

かかりつけ薬剤師を避けるためのさらに確実な方法

かかりつけ薬剤師を避ける手段として取り急ぎ3点挙げましたが、より根本的で確実な解決方法があります。

それは薬剤師の中で職種を変えることです。

これからの時代でも間違いなく、かかりつけ薬剤師の職能が必要なかったり、生かす必要がない薬剤師の職種もあり続けます。

今回例としてあげるのは以下の二つです。

①ラウンダー職になる
→様々な店舗で勤務するため、かかりつけ薬剤師の条件を満たさない
②在宅専任の薬剤師になる
→かかりつけ薬剤師指導料を算定しない

①はラウンダー職に就くことです。ラウンダーはいわばヘルプ専任の薬剤師なので、店舗が固定されません。このため、かかりつけ薬剤師の条件を満たさないため、必然的にかかりつけ薬剤師としては働くことはありません。

薬剤師としてやる仕事は店舗固定の仕事と大きくは変わりませんので、今までの経験を生かしつつ、仕事をしたいという場合でもおすすめの職種です。

②は在宅専任の薬剤師です。在宅患者であれば、かかりつけ薬剤師指導料を算定しないため、こちらもかかりつけ薬剤師になる必要はありません。

店舗を掛け持ちするラウンダー職は避けたいという場合は、こちらもおすすめです。

もちろん、これら以外にもかかりつけ薬剤師を避けられる職種や職場はあります。転職サイトの担当者の人などと話すと、具体的なものを紹介してもらえたりします。

かかりつけ薬剤師を避けるために今やること

上記の通り、方法をいくつか挙げましたが、かかりつけ薬剤師を避けるために、今すぐやることをまとめると以下の通りです。

①異動の希望もしくは勤務時間変更の希望を上司に伝える

②求人サイトに登録して、かかりつけ薬剤師とならない職種の求人情報を集める

もし、①の上司に伝えるのが難しい場合は、②だけ実践するのでも良いでしょう。

②はさほど労力を使うものでもなく、もちろんお金もかからないため、早めに実践するのが良いです。早めにやることで、好条件の求人情報を得られる確率も高くなるからです。

求人サイトの担当者の方には正直にかかりつけ薬剤師をやらなくて良い職種を探している旨を伝えても全く問題ありません。その条件にあう職場を探してくれるでしょう。

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました