グレープフルーツ以外に注意するべき柑橘類は

CYP3A4を阻害するとされているグレープフルーツですが、患者さんによく聞かれるのがグレープフルーツ以外ならOKなのかという点、これについて確認していきます。

グレープフルーツに注意が必要な理由

まずは大前提の話です。

なぜ、グレープフルーツ(特にジュース)に注意が必要なのか、という点についておさらいしていきましょう。

問題となるのが、グレープフルーツなどに含まれるフラノクマリン類ですね。これがは小腸上皮細胞のCYP3A4を阻害するために、CYP3A4で代謝される薬の血中濃度が上昇します。

患者さんの中には、薬が効かなくなるから、と思い込んでいる人もいますが、逆ですね。効きが良くなりすぎる恐れがある、ですね。

患者さんに説明するには、代謝酵素が阻害されるため、薬が効き過ぎてしまう可能性がある、といったところですかね。

また、果肉よりは、皮の部分に特にフラノクマリン類が多いため、皮も含めて濃縮したジュースが危険性が高いという点は補足して説明しても良いかもしれません。

グレープフルーツ以外にも注意が必要な柑橘類

本題ですが、グレープフルーツ以外にも注意するべき柑橘類はいくつかあります。

有名どころでいうと、スウィーティー、ハッサク、ブンタン、夏みかん、ダイダイなどですね。

逆に問題ないとされているのが、温州みかん、バレンシアオレンジ、ポンカン、デコポン、イヨカンなどですね。

最低限、上記のものくらいは暗記しといても良いでしょう。

なお、柑橘類の種類によって、フラノクマリンの量は異なりますが、この量について参考になるのが、高の原中央病院の資料です(高の原中央病院 DIニュース 2018 年 3 月号)。

それぞれの柑橘類ごとにフラノマリン類の含有量が、果汁と果皮に分かれて掲載されており、非常にわかりやすくなっています。

他にも柑橘類のイラスト付きで記されているものとして、大阪国際がんセンターのページも参考になります(大阪国際がんセンター グレープフルーツ以外にも注意したい食材)。

患者さんから質問される際は、ハッサクは大丈夫なの?とか、ポンカンはどうなの?とか、とっさに記されるので、有名どころは把握しておきたいですね。

その他に薬剤師として知っておきたいことは

その他、患者さんから聞かれることとして、どれくらい間隔空ければ飲んでいいのか、とかですね。

これに関しては、フラノクマリン類のCYP3A4阻害は、「不可逆的」という点がポイントですね。CYP3A4が新しくなるまで3~4 日かかる(高の原中央病院 DIニュース 2018 年 3 月号)、という点を引用すると、併用間隔をあけて服用するのは現実的ではないですね。

基本的に影響の大きい降圧剤などを使用しているときは、間隔をあけるではなく、飲まないことが重要となります。

また、どのくらい影響があるかとか、も聞かれたりしますが、これも一概には答えられないですね。

CYP阻害の影響は個人差も大きいとされていますし、そもそもグレープフルーツ側でもルビーとホワイトで大きく影響の度合いが違う、産地や個体差も大きく、影響の度合いを推測するには変動の要素が多すぎるでしょう。

この辺りの質問については、個人差が大きいため一概には言えないという、回答で理解してもらうしかないですかね。

調剤報酬改定2020は不正請求をしないように

2020年4月から新しい調剤報酬がスタートしますが、対人業務に着眼点がシフトしてきており、今までの調剤報酬と毛色が違ってきている内容もあります。

レセプトも厳しくなってきている中で、曖昧な基準で加算をし、算定要件を満たさないと不正請求とも判断されかねないので、正確な内容の把握が必要です。

新たな調剤報酬の内容の詳細を、わかりやくまとめて確認する場合は、薬剤師のポータルサイトの利用が一般的です。

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日経DI:株式会社 日経BPが運営

大手だと上記の2種類ですが、情報の偏りをなくす意味でも複数利用するのが良いでしょう。

なお、いずれも会員登録が必要ですが、無料で使えます

m3.comは業界ニュースの他にも、薬剤師掲示板の機能があり、個々の加算の具体例や、現場の薬剤師が疑問に思うことなどが日々議論されています。

閲覧だけでも勉強になりますが、もちろん自分で質問をして回答をもらうこともできます。

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今後は、これらの薬剤師ポータルサイトなどを利用して自分の中でしっかりとした算定基準を持つことをが必要です。レセプトの返礼の嵐なんてことにならないようにしっかり継続学習しましょう。

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