閉経後乳癌治療薬のアロマターゼ阻害薬の一覧と使い分け

10 がん

閉経後乳癌治療薬のうち、比較的外来でも処方される頻度が多い、アロマターゼ阻害薬についてまとめました。

閉経後乳癌治療薬アロマターゼ阻害薬の一覧

閉経後乳癌治療薬として使用されているアロマターゼ阻害薬の一覧は以下の通りです。

一般名・成分名 主な製品名 国内発売年
アナストロゾール アリミデックス 2001年
エキセメスタン アロマシン 2002年
レトロゾール フェマーラ 2006年

いずれも発売から10年以上経過しており、ジェネリック医薬品も発売済みです。

年単位で継続するため、経済的な面も考慮する必要がある薬と言えます。

全て1日1回1錠が用法用量となります。アロマシンのみ、食後が指定されています。

いずれも規格は1種類のみ。

薬価はアリミデックス1mgが403.6円、アロマシン25mgが384.7円、フェマーラ2.5mgが505.9円となっています。

❕付録:薬剤師クイズ 〜疑義照会が必要かも〜❕

70代男性、以下の継続処方あり。

Rp.1)ジャヌビア50mg 1錠
分1 朝食後     30日分
Rp.2)アジレクト1mg 1錠
分1 朝食後     30日分
Rp.3)アミティーザ24μg 2cap
分2 朝夕食後    30日分

主訴)
・便秘はまだ続いている。薬続けて様子みるよ。
・腰も痛い状態が続いてて、整形で痛み止めのカプセルが追加になった。
・最近トイレに起きる回数が多くて。尿が出るのも少し時間がかかるかな。

上記の患者さんで疑義照会が必要な可能性があります。

アロマターゼ阻害薬の作用機序

閉経後の乳癌の発生や成長の原因となるエストロゲンは、主にアンドロゲンから変換されて生成される。

アンドロゲンからエストロゲンに変換する際の変換酵素がアロマターゼであり、これを阻害することで、閉経後の乳癌の発生や成長を抑制する。

アロマターゼ阻害薬で骨粗鬆症が問題になりやすい理由は

エストロゲン自体が骨量を保つ働きをしている。

アロマターゼ阻害薬の使用により、アンドロゲンから変換されるエストロゲンが減少すると、骨量のバランスが崩れ、骨粗鬆症を引き起こしやすくする。

なお、アロマターゼ阻害薬と骨粗鬆症治療薬のSERMの併用は、福岡県薬剤師会のQ&Aだと推奨されないとされている(福岡県薬剤師会)。

その他、有名な副作用はほてりやのぼせなどのホットフラッシュ。血液中のエストロゲンが少なくなることにより、体温調節がうまくできなることが原因。

アロマターゼ阻害薬の使い分け

分類すると、アロマシン(エキセメスタン)はステロイド型で、アリミデックス(アナストロゾール)とフェマーラ(レトロゾール)は非ステロイド型。

アロマシンの方はステロイド系の副作用が懸念されるが、実際の頻度を見てみると、アリミデックス、フェマーラとそう変わらない。

効果も特に差がないという論調が一般的。

強いて挙げると、アリミデックスは相互作用の注意喚起が全くないので、その点は特徴の一つと言えるかも。

使い分けはおそらく処方医の好みの部分が大きい。

実際に処方されるのはやはりアリミデックス(アナストロゾール)が一番多い感触がある。

 

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