軟膏の混ぜ方|混ぜる準備と混ぜる手順、混合不可の組み合わせなど

01 薬剤師実務

軟膏の混ぜ方について確認していきます。

軟膏を混ぜる準備

軟膏板での混合を想定した場合ですが、混ぜる薬剤の他に、軟膏板、軟膏ヘラ、軟膏壺、電子天秤、薬包紙、軟膏絞り器、アルコール綿、ティッシュ、製品名を書くペン・ラベルなどが必要となります。

あらかじめ、アルコール綿で軟膏板、軟膏ヘラ、軟膏壺を吹いておきましょう。

軟膏を混ぜる手順

まずは混合する薬剤を天秤で秤量して軟膏板にとります。

混合する薬剤をとったら、空気を押し出すような感覚で混ぜていきます。この時、薬剤を広げすぎると水分が飛んでしまうため、なるべく集めながら混合していきます。

混合が終わったら軟膏壺に充填する操作となりますが、まずは軟膏壺のそこを埋めていくような形で、最終的に空気が残らないように充填していきます。必要に応じてタッピングの操作をして空気を抜きましょう。

蓋を閉める時は、容器の周りについた余分な軟膏を拭き取ってから蓋を閉めるようしましょう。

軟膏壺に充填したら、薬剤名を記載する、もしくは記載したラベルを貼りましょう。

作業が終わったら軟膏板、軟膏ヘラの余分な薬剤を拭き取り、最後にアルコール綿で拭きましょう。

混合不可の組み合わせは

有名なところで注意が必要なのは、ステロイド軟膏とヒルドイド、ステロイド軟膏ととレスタミンコーワクリームなどでしょうか。

基本的に基剤(油脂性基剤、水溶性基剤、O/W型、W/O型)の異なる物同士は避けるのが無難と言えるでしょう。

油脂性基剤:ステイロド系軟膏、プロトピック軟膏、アスタット軟膏、アズノール軟膏、亜鉛華軟膏、など

水溶性基剤:ユーパスタコーワ軟膏、など

O/W型乳剤性基剤:レスタミンコーワクリーム 0.1%、オイラックスクリーム10%、ステロイド系クリーム、抗真菌系クリーム、ヒルドイドクリーム、ザーネ軟膏、パスタロンクリーム、ウレパールクリーム、ケラチナミンコーワ軟膏、ゲーベンクリーム、など

W/O型乳剤性基剤:ヒルドイドソフト軟膏、パスタロンソフト軟膏、など

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