カロナールの服薬指導|使用間隔やロキソニンの併用など

11 抗炎症・アレルギー

カロナールの服薬指導についてまとめてみました。

カロナールの服薬指導|何の薬ですか?

ずばり解熱鎮痛剤ですね。

痛みをとったり熱を下げたり。

NSAIDsとは作用機序が異なる。痛みを閾値をあげて痛みに作用。体温調節中枢に作用して熱を下げる。現在はCOXの関わりはあまりないという考えが主流のよう。

カロナールはロキソニンと併用していい?

気軽に良いとは言えない。

しかし、実際に併用される処方は見かける。片方が頓服であれば疑義する必要はない気がする。両方とも頓服でなく内服扱いであれば、一度疑義をかけるのが良いでしょう。

当然、患者さん自身の判断では併用しないよう注意喚起する。最近は市販でもよくロキソニンを使う人がいるし。

しかし、実際にはカロナールと他のNSAIDsが併用されて副作用が出やすくなるという報告はあまりない気がする。市販薬にはアセトアミノフェンとイブプロフェンが配合されているものがあるし。。。

結論として、医師の処方による場合は、両方内服の場合は念のため疑義をかける、片方が頓服であればそのまま、併用可と患者さんに伝える。自分の判断で併用しようとしている場合は、おすすめできない旨を伝える。このくらいが良さそうでしょうか。

ちなみにカロナールとロキソニン、どちらの添付文書にも重要な基本的に注意に「他の消炎鎮痛剤との併用は避けることが望ましい。」の記載があります。

カロナールの使用間隔はどれくらい空ける?

添付文書では4〜6時間間隔とされている。上気道炎の頓服の場合は原則1日2回、ただし、実際は1日3回もよく見る。

患者さんには広めにとって6時間くらいを目処に、最低4時間と伝えるのが良いかも。

カロナールは空腹時でも使用できる?

できるが、空腹時の投与さは避けることが望ましいと添付文書に記載あり。ただ、作用機序を考えるとCOX関係ないなら胃を荒らさない気がする。少なくともNSAIDsよりは空腹時でも問題ないはず。

消化器症状として、悪心・嘔吐、食欲不振等は報告あり。

カロナールとアセトアミノフェン製剤の併用

正直これはかなり迷う要素がある。できれば見なかったことにしたいケースも。。。

PL顆粒、ピーエイ錠、SG顆粒、カフコデ、トラムセットなどなど。

疑義した上で投薬するのが当然セオリーですが、、、PLとカロナールとかね。。。もうね。。。

患者に併用禁忌です!!!なんて説明するわけにいかないし。まぁ総投与量をみて臨機応変に対応というところでしょうか。

 

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