湿布薬の制限について|1処方で70枚を超えるものはコメントを

03 法規・ルール

湿布薬の枚数制限についてまとめてみました。

湿布薬は1処方あたり70枚まで

すでに周知の事実だと思いますが、こ存じの通り湿布薬は70枚という制限が定着しています。具体的には2016年の診療報酬改定で導入された制限です。

この70枚までは、月単位ではなく、あくまで1処方とのことが示されています。

したがって、処方日が異なれば同じ月内でも70枚を超えるケースがあります。ただ、このパターンも場合によってはレセプト切られる可能性はあるようなので、併用薬にも注意が必要ですね。複数処方でも同じ月に140枚超えたらレセプトが通らないなど、、、噂がありますね。実際は都道府県にもよるのでしょうが。

ちなみに「湿布薬」という概念は曖昧ですね。正確には鎮痛、鎮痒、収斂、消炎剤に分類される貼付剤が対象のようです。当然、循環器系の貼り薬とか、リバスタッチとかは対象外ということですね。ドレニゾンテープも多分対象外でしょう。

70枚は湿布の種類ごとでなく、全て合わせての合計で

ところで、湿布薬が複数出ている場合どうなんでしょう。ロキソニンテープ35枚、モーラステープ35枚、ロコアテープ35枚など、まぁあんまりないと思いますが。

これはQ&Aで明記されているようで、処方された湿布薬全体の合計枚数が超えたらダメということです。つまり上記の例はアウト。

平成28年度診療報酬改定に係る疑義解釈資料(その1)より

薬局では1日使用量を入れる

上記の制限から、薬局側のレセプトでは湿布薬の1日1使用量のコメントを入れるのが必須となりました。

レセコンによっては1日枚数入れないとレセプト作成できないようになっているので便利ですね。

ちなみに1日量が割り切れないような場合は、1日1〜2枚とかでも問題ないようですね(49枚30日分とかの場合)_x0008_。これでレセプトが返ってくるようなことは今のとこなさそうです。

70枚を超えても理由があれば通るケースも

さて、散々1処方で70枚までと言ってきましたが、実際には70枚超える処方箋もあり、その場合でもレセプトコメント入れれば、問題なく通るケースもあります。というか、今の所医師からのコメントもあり、しっかりコメント入れれば返ってきたことありません。運がよいだけか、今だけなのかわかりませんが、しっかりとした理由があれば考慮してくれると解釈して良いでしょう。

ただし、医師からコメントが何もなく70枚を超えているような場合は、一度疑義を入れるのがセオリーと言えそうです。その上で、70枚を超える処方の場合は、薬局側でもレセプトコメント入れればまず問題ないでしょう。

 

より詳しい情報はポータルサイトでも

今回の記事のような、薬剤師の専門情報はネット検索でもなかなか見つからなかったりします。

より詳しくまとまった情報は、薬剤師のポータルサイトを活用するのも選択肢です。

無料で使える大手の薬剤師ポータルサイトだとm3.com日経DIの2種類が有名どころですね。

m3.comは業界ニュースの他にも、薬剤師掲示板の機能があり、通常のネット検索では見つからないような情報、他の薬剤師の考えなども知ることができます。

閲覧だけでも勉強になりますが、もちろん自分で質問をして回答をもらうこともできます。

m3例

上記はm3.comの薬剤師掲示板の一例です。

日経DIも業界ニュースが読みやすい形で配信されています。こちらは薬剤師掲示板の機能はありませんが、処方薬辞典など使いやすいコンテンツがあります。

ちなみに登録完了までは、1〜2分かかるので、正直少し面倒くさいです。勤務先とかも入力する必要があるので。

しかし、今やらないと後ではもっとやる気にならないので、メリットを感じる場合は今、登録しても良いでしょう。

デメリットとしては、ニュースメールとかが来るようになります。登録するメールアドレスはご注意ください。

勤務先情報を登録しますが、勤務先に電話とかがかかってきたり、本人確認が来ることはないでその点は安心してください。

薬剤師掲示板が便利/m3.comの登録ページへ移動する

 

スポンサーリンク
03 法規・ルール
ヤクサキ 薬剤師その先へ

コメント

タイトルとURLをコピーしました