薬剤師で転職よぎる場合は辞表や退職願を作っておくのがおすすめ。その理由を紹介していきます。
とりあえず辞表を作っておく|むやみには使えないが自分の武器になる
転職が頭をよぎる時、会社の方針や環境に納得が行かない時、上司や同僚がムカつく時、結局は転職につきまとう不安に負けて現状維持をしてしまいうことが多いですよね。
そんな時は、辞表や退職願、退職届、なんでも良いですが、退職の意思を示す書類を実際に提出できるレベルで作ってください。
もちろん、実際に提出するのは少しまってください。
最初の段階では胸に忍ばす、カバンに忍ばせておくだけでいいです。ただし、いざという時はいつでも出せる状態にしておいてください。
この状態にしておくのは非常に大きな効果があります。
あなたがいつでも辞められる状態というは、会社側にとって結構怖い状況です。薬剤師なんて国家資格を持っている人ならなおさら。
辞表を準備しておくことによって、あなたは職場を変えるという選択肢を持つことになります。
これって実はすごく大きいことで、辞表を準備しただけで、今の職場しか居場所がない状態から、今の職場にこだわる必要がないという心理状態になります。
この状態になると、今まで上司や同僚に反論できなかったことも交渉できるようになったり、言いにくいことも言いやすくなったりします。理由は上司や同僚、会社側に嫌われたり、目をつけられたりすることがあまり怖くなくなるからです。
嫌われたり目をつけられたら準備した辞表を出すだけです。
もちろん、この辞表という武器は大抵一回しか使えません。しかし、立場の弱い社員、部下にとって唯一ともいえるかもしれない、そして最強の武器です。奥の手です。
むやみには使えませんが、いつでも使える状態にしておくだけで十分な効果を発揮します。
この考えは、北野唯我著の転職の思考法にもでてくる考え方です。
今の職場以外に居場所がないと考えていた若者が、スーツの胸ポケットに辞表を忍ばせたとき、初めて理不尽な上司にノーを言えた、というエピソードを紹介しています。
辞められないという思い込みの檻から出て、辞めるという選択肢を持って、対等な立場で相手と接する、というような内容が書かれています。
辞表を準備するということは、会社を辞めるという選択肢を持つということであり、この選択肢があることで立場が上の人とも対等に接することができるようになる、ということです。
辞表は書いて転職しないのも選択肢
前述にように辞表を作っておくだけで、良い心理状態になることできます。
この状態で今まで言いにくかったり、できなかったことを実践していくと、今の職場でも悪くないかもと思うケースもあると思います。
その場合はもちろん、無理に転職せず、辞表は提出しないまま、今の職場に止まって良いでしょう。
また、実際に辞表を見せたら、留意された、とかいうケースは多くあるでしょう。その場合は、交渉のチャンスです。自分の不満となる要素この際一気に取り除いてもらいましょう。
それで、実際に職場環境がよくなれば、これもまた転職する必要はなく、今の職場に止まれば良いでしょう。
薬剤師の人材を確保するのは企業側としては非常に苦労することです。エージェントなどを利用すると、一人雇うのに少なとも数十万から百万単位でコストがかかります。
会社側はなるべく今の人材を留まらせたいと思うため、あなたの交渉に応じる可能性も高いです。
辞表はこのように交渉の武器として使うこともできます。
辞表とともに転職サイトの登録も自分の武器に
辞表とともに準備しておきたいのが、転職サイトへの登録です。
やはり次の職場のめどがついてないと、実際に辞表を提出するのは勇気が入ります。
ただ、転職サイトを登録するとわかりますが、現在の薬剤師市場は売り手市場であり、こちらから積極的な探さなくても求人が来るような状態です。
実際に転職サイトに登録しておくと、こんな好条件の職場があるのかとか知ることができたり、転職先は十分にあるということで安心することができ、これもまた現在の職場や会社と交渉したりする武器になります。
また、転職エージェントに現在の職場の条件が他社と比べてどのような水準なのか意見をもらうこともできます。
このような点から、今の職場に不満があったり転職がよぎる場合は、辞表を準備して、転職サイトに登録しておくのが良いでしょう。
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