テオフィリン製剤の一般名と種類|テオドールとテオロング、ユニコンとユニフィル

04 呼吸器

一般名が紛らわしいテオフィリン製剤について製品の種類と効能効果・用法用量についてまとめました。

テオフィリン徐放錠の一般名は12~24時間持続と24時間持続がある

ややこしいです。ニフェジピンと同じような感じですね。

「テオフィリン徐放錠12~24時間持続」の場合はテオドールやテオロングが該当します。

50mgではテオロングもジェネリックに該当、「テオフィリン徐放錠+会社名」がジェネリックの基本的な名称です。その他、ブランド名ジェネリックでチルミン錠もあります。

 

「テオフィリン徐放錠24時間持続」の場合はユニコン、ユニフィルが該当します。

ジェネリックはトーワのみであり、テオフィリン徐放U錠「トーワ」という製品名です。テオフィリン徐放U錠という処方がきたら、ユニコン、ユニフィルの24時間持続の方と思って良いでしょう。

なお、一般名処方マスタは厚労省のページにあります。

処方箋に記載する一般名処方の標準的な記載(一般名処方マスタ)について(令和元年9月30日まで)|厚生労働省
処方箋に記載する一般名処方の標準的な記載(一般名処方マスタ)について(令和元年9月30日まで)について紹介しています。

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テオフィリン製剤の適応と用法

テオフィリン製剤の徐放錠はテオドール・テオロング系とユニコン・ユニフィル系で少し適応、用法が異なっています。

「テオフィリン徐放錠12~24時間持続」の方のテオドール・テオロング系は、気管支喘息、喘息性(様)気管支炎、慢性気管支炎、肺気腫の適応があり、1日2回、朝及び就寝前が基本の用法となりますが、気管支喘息に対してのみ1日1回就寝前でもOKとなります。

なお、テオドール50mgは慢性気管支炎、肺気腫の適応はありません。

 

「テオフィリン徐放錠24時間持続」の方のユニコン、ユニフィル系は気管支喘息、慢性気管支炎、肺気腫が適応となり、テオドール・テオロングと比べると喘息性(様)気管支炎が適応に含まれません。用法は1日1回夕食後となります。

 

ちなみにテオフィリン徐放カプセルのスロービッドカプセルはテオドール・テオロング系とほぼ同じ効能効果、用法用量となります。

テオフィリン製剤の一覧と一般名

間違えやすいテオフィリン製剤の錠剤をまとめると以下の通り。

一般名 先発医薬品 代表的なジェネリック 用法
テオフィリン徐放錠50mg(1 2~24時間持続) テオドール錠50mg テオロング錠50mg、テオフィリン徐放錠50mg 1日1〜2回
テオフィリン徐放錠100mg (12~24時間持続) テオドール錠100mg、テオロング錠100mg チルミン錠100、テオフィリン徐放錠100mg 1日1〜2回
テオフィリン徐放錠200mg (12~24時間持続) テオドール錠200mg、テオロング錠200mg チルミン錠200mg、テオフィリン徐放錠200mg 1日1〜2回
テオフィリン徐放錠100mg (24時間持続) ユニコン錠100 、ユニフィルLA錠100mg テオフィリン徐放U錠100mg「トーワ」 1日1回
テオフィリン徐放錠200mg (24時間持続) ユニコン錠200 、ユニフィルLA錠200mg テオフィリン徐放U錠200mg「トーワ」 1日1回
テオフィリン徐放錠400mg (24時間持続) ユニコン錠400 、ユニフィルLA錠400mg テオフィリン徐放U錠400mg「トーワ」 1日1回

ちなみにテオドール錠50mgの一部ジェネリックは「慢性気管支炎、肺気腫」の適応があります(テオロング50とか)。

その他のテオフィリン製剤も一応まとめておきます。

一般名 先発医薬品 代表的なジェネリック
テオフィリン徐放カプセル スロービッドカプセル なし。ただし、50mgはジェネリック医薬品扱い
テオフィリン徐放顆粒(20%) テオドール顆粒20%、スロービッド顆粒20% なし
テオフィリン徐放顆粒(50%) なし テオロング顆粒50%
テオフィリンシロップ テオドールシロップ2% なし
テオフィリンシロップ用 テオドールドライシロップ20% テルバンスDS20%、テオフィリン徐放ドライシロップ

テオフィリンでもカプセルできたらスロービッドが該当。

テオフィリン徐放顆粒の場合は%に注意が必要。50%の場合はテオロング、20%ならテオドールかスロービッド。

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