フェロミアとフェログラデュメットの違いと服薬指導

同じ鉄剤のフォロミアとフェログラデュメットについて、その違いと患者さんへの服薬指導についてまとめてみました。

フェロミアとフェログラデュメットの成分の違い

フェロミアの一般名はクエン酸第一鉄、フェログラデュメットの一般名は硫酸鉄。

患者さんにはほとんど同じ成分と言って差し支えないと思う。一言で違いを聞かれたら、錠剤の大きさによる飲みやすさと、食事のなどの影響のしやすさと言うようにしている。

❕付録:薬剤師クイズ 〜疑義照会が必要かも〜❕

70代男性、以下の継続処方あり。

Rp.1)ジャヌビア50mg 1錠
分1 朝食後     30日分
Rp.2)アジレクト1mg 1錠
分1 朝食後     30日分
Rp.3)アミティーザ24μg 2cap
分2 朝夕食後    30日分

主訴)
・便秘はまだ続いている。薬続けて様子みるよ。
・腰も痛い状態が続いてて、整形で痛み止めのカプセルが追加になった。
・最近トイレに起きる回数が多くて。尿が出るのも少し時間がかかるかな。

上記の患者さんで疑義照会が必要な可能性があります。

フェロミアとフェログラデュメットの効能効果と用法用量

フェロミアの効能効果と用法用量は以下の通り

効能又は効果/用法及び用量
鉄欠乏性貧血

用法及び用量
錠50mg:通常成人は、鉄として1日100~200mg(2~4錠)を1~2回に分けて食後経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。
顆粒8.3%:通常成人は、鉄として1日100~200mg(1.2~2.4g)を1~2回に分けて食後経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。

 

フェログラデュメットの効能効果と用法用量は以下の通り

効能又は効果/用法及び用量
鉄欠乏性貧血

鉄として,通常成人1日105~210mg(1~2錠)を1~2回に分けて,空腹時に,または副作用が強い場合には食事直後に,経口投与する.なお,年齢,症状により適宜増減する.

両方とも1日1〜2回が通常の用法。フェロミアは食後、フェログラデュメットは空腹時が基本。ここが違いの一つ。

フェログラデュメットは胃酸が少ない状態だと吸収が下がることが知られている。食後だと酸性度が低く、pHが高くなるため、吸収が悪くなるのが空腹時使用の理由のよう。薬というと一般的に食後の方が飲み忘れが少ないので、この点はフェロミアの方が有利か。

ちなみにフェログラデュメットが食後処方できてたら、、、疑義をかけるかは状況次第。手帳見て以前から食後ならそのまま投薬するかも。初回なら疑義した方が良いですね。

フェロミアとフェログラデュメットの服薬指導

フェログラデュメットの空腹時使用は必須ですかね。飲み忘れたら食直後までは使ってもらうのが良いかも。くすりのしおりも気づいた時点で飲むように注意喚起されている。

副作用は両剤とも嘔気、嘔吐が注意が必要。黒色便も注意喚起しておく。

お茶や制酸剤は正直フェロミアはそこまで気にしなくて良いというのが最近の傾向。聞かれたら念のため、少し時間を空けても良いという言うくらい。フェログラデュメットの方は時間を空けるよう説明するのが無難。

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