経口ステロイドの種類と一覧|副作用とハイリスク薬としてのモニタリング

経口ステロイドの種類と一覧、さらに副作用とハイリスク薬としてモニタリングすべき内容をまとめました。

経口ステロイドの種類と一覧

主な経口ステロイド薬をまとめると以下の通りとなります。

一般名・成分名 代表的な製品 主なジェネリクック
プレドニゾロン プレドニン プレドニゾロン
ジェネリックは2.5mg、1mgの規格がある
デキサメタゾン デカドロン なし
ベタメタゾン リンデロン ベタメタゾン、リネステロン
コルチゾン コートン なし
ヒドロコルチゾン コートリル なし
トリアムシノロン レダコート なし
メチルプレドニゾロン メドロール なし

❕付録:薬剤師クイズ 〜疑義照会が必要かも〜❕

70代男性、以下の継続処方あり。

Rp.1)ジャヌビア50mg 1錠
分1 朝食後     30日分
Rp.2)アジレクト1mg 1錠
分1 朝食後     30日分
Rp.3)アミティーザ24μg 2cap
分2 朝夕食後    30日分

主訴)
・便秘はまだ続いている。薬続けて様子みるよ。
・腰も痛い状態が続いてて、整形で痛み止めのカプセルが追加になった。
・最近トイレに起きる回数が多くて。尿が出るのも少し時間がかかるかな。

上記の患者さんで疑義照会が必要な可能性があります。

経口ステロイドの力価の比較と使い分け

一般名(代表製品名) 同程度の効果となる換算用量 作用時間分類
ヒドロコルチゾン(コートリル) 20mg 短時間型
コルチゾン(コートン) 25mg 短時間型
プレドニゾロン(プレドニン) 5mg 中間型
メチルプレドニゾロン(メドロール) 4mg 中間型
トリアムシノロン(レダコート) 4mg 中間型
デキサメタゾン(デカドロン) 0.75mg 長時間型
ベタメタゾン(リンデロン) 0.5〜0.75mg 長時間型

使い分けは主に作用時間分類で行われます。

短時間型はあまり使われるケースは少なくなっているが、副腎不全などではヒドロコルチゾンが第一選択となりうる。

メインで使われるのが中間型。特にプレドニンは現在もっとも使われている経口ステロイドだろう。1mgの規格もあるので調節がしやすく、長時間型のステロイドよりも副作用は少ないと考えられている。ステロイドのパルス療法ではより電解質作用が少ないメチルプレドニゾロンが使用されることが多い。

長時間型のデカドロンやリンデロンは作用が強力な反面、副作用も出やすいため、必要最低限の使用が多い(継続症例もまれにみますが。。。)。

経口ステロイドの副作用

副作用はいっぱいある。。。

日経DIの「ステロイドの副作用と用法による違い」という記事がすごくわかりやすいです。副作用をパターン別にまとめているので患者さんをこのパターンに当てはめて警戒した方がよいでしょう。

・大量投与の場合→(数時間以内)高血糖、不整脈

・中等量(プレドニゾロン換算で1日20mg以上)の場合→(数日以内)高血圧、不整脈、高血糖、精神障害、浮腫、(1,2月以内)感染症(細菌)、無菌性骨壊死、骨粗鬆症、満月様顔貌、脂質異常症、精神障害、緑内障、ステロイド筋症、消化性潰瘍、高血糖

・少量の場合→(3か月以上経って)感染症(ウイルス、結核)、満月様顔貌、二次性副腎不全、骨粗鬆症、脂質異常症、動脈硬化、白内障、緑内障、ステロイド筋症、消化性潰瘍、高血糖

・小児での注意するべき副作用→成長障害、容姿の変化(ざ瘡、満月様顔貌、野牛肩、多毛、皮膚線条、中心性肥満など

・高齢者での注意するべき副作用→感染など

経口ステロイドのハイリスク薬としてのモニタリングと薬歴への記載

経口ステロイドは特定薬剤管理指導加算の対象となるハイリスク薬に分類されます。

分類としては「免疫抑制剤」に該当し、コードで言えば245の「副腎ホルモン剤」ですね。

さて、ハイリスク薬として加算をする場合、服薬状況、副作用の有無等を確認、必要な指導をおこなう必要がありますね。

服薬状況は良いとして、まず副作用の有無を確認する場合はどんなことモニタリングして薬歴に記載するべきか。

患者さんからの聞き取りとしては、自覚症状がわかりやすい副作用について聴取するのが良いかも。消化性潰瘍、不整脈、ステロイド筋症(ステロイドミオパチー)などは比較的自覚症状がわかりやすく、感染症についても風邪のような初期症状がないか確認できる。患者さんには「胃の痛みや脈の違和感、力が入りにくいとか、風邪の初期症状無みたいな症状は特にないですか?」などで聞き取っても良いだろう。

あとは、こちらがかわら目視もできる。満月様顔貌(ムーンフェイス)などはこちらでみたみた感じを薬歴に残しておいても良いだろう。

当然、継続してこれらの症状に注意する点や、からなず血液検査を定期的に受けることを継続して指導する必要があります。

薬歴への記載は、服用状況の確認結果(コンプライアンス良好or不良など)と、副作用の確認結果(感染症の兆候や消化潰瘍、不整脈、ミオパチー等の自覚症状なし、など)を記載し、継続して指導していく旨などを最低限記載するのが良いでしょう。

 

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