亜鉛華軟膏・亜鉛華単軟膏とサトウザルベの違いやジェネリック変更、一般名について

今回は、外用剤の亜鉛華軟膏、亜鉛華単軟膏、サトウザルベなどの違い、ジェネリック変更や一般名などを整理していきたいと思います。

亜鉛華軟膏と亜鉛華単軟膏の違い

まずはここからいきましょう。

ここは知っている薬剤師さんも多いはず。

違いは主に2点ですね。

まずは酸化亜鉛の濃度。

亜鉛華軟膏は酸化亜鉛が20%、亜鉛華単軟膏は10%。

亜鉛華軟膏の基剤は白色ワセリン、亜鉛華単軟膏は酸化亜鉛以外は添加物の扱いでナタネ油やサラシミツロウといった天然素材で構成。

吸水性がより優れているのが亜鉛華軟膏なので、浸出液とかでジュクジュクしている場合は亜鉛華軟膏の方が向いているというイメージ。

逆に長期で使ったり、乾燥が問題になりそうな場合は亜鉛華単軟膏という使い分けですかね。

❕付録:薬剤師クイズ 〜疑義照会が必要かも〜❕

70代男性、以下の継続処方あり。

Rp.1)ジャヌビア50mg 1錠
分1 朝食後     30日分
Rp.2)アジレクト1mg 1錠
分1 朝食後     30日分
Rp.3)アミティーザ24μg 2cap
分2 朝夕食後    30日分

主訴)
・便秘はまだ続いている。薬続けて様子みるよ。
・腰も痛い状態が続いてて、整形で痛み止めのカプセルが追加になった。
・最近トイレに起きる回数が多くて。尿が出るのも少し時間がかかるかな。

上記の患者さんで疑義照会が必要な可能性があります。

サトウザルベとは?亜鉛華軟膏と亜鉛華単軟膏との違い

さて、問題のサトウザルベです。

まず、サトウザルベの種類は2種類。

サトウザルベ軟膏10%とサトウザルベ軟膏20%です。

%は酸化亜鉛の濃度であるため、サトウザルベ軟膏10%は亜鉛華単軟膏と同じ、サトウザルベ軟膏20%は亜鉛華軟膏と同じものと思いがちです。。。

しかし、サトウザルベ軟膏10%とサトウザルベ軟膏20%はいずれも他の成分はなく、酸化亜鉛以外は添加物の扱いです。

つまり、サトウザルベ軟膏10%は亜鉛華単軟膏と対になるもので問題ないのですが、亜鉛華軟膏は白色軟膏などを含む製品であり、酸化亜鉛だけのサトウザルベ軟膏20%とは異なる製品となります。

亜鉛華単軟膏→サトウザルベ軟膏10%の変更調剤は可能ですが、

亜鉛華軟膏→サトウザルベ軟膏20%の変更調剤は不可ですね。(そもそも亜鉛華軟膏は別の理由でも変更調剤が不可ですが、、、)

もっと言うとサトウザルベ軟膏20%は同成分で成分割合も同じ製品はなく、変更できるものはない固有のオンリーワンの製品と言えます。

なので、もしサトウザルベ軟膏20%の処方がきた場合は、サトウザルベ軟膏20%以外は選びようがないということになります。(もちろん疑義して亜鉛華軟膏に変えてもらう余地は残りますが。。。)

亜鉛華軟膏と亜鉛華単軟膏のジェネリック変更調剤

一つ上の見出しで少し触れましたが、亜鉛華軟膏と亜鉛華単軟膏のジェネリック変更調剤は意外と難しいです。

まず、亜鉛華単軟膏の方について。

こちらは簡単。

各種、亜鉛華(10%)単軟膏同士の変更、サトウザルベ軟膏10%への変更が可能。全てジェネリック扱いで薬価も同じななのでわかりやすいですね。ただし、サトウザルベ軟膏20%への変更はもちろん不可。

で、ややこしいのが亜鉛華軟膏の方。

サトウザルベ軟膏20%は前述した通り、成分的には亜鉛華単軟膏の割合が違うバージョンという感じなので、亜鉛華軟膏で処方がきた場合は変更不可。

そして、その他の亜鉛華軟膏についても、ヨシダとかJGとかホエイとか銘柄指定できた場合は変更不可になります。その理由は亜鉛華軟膏が局方品のため、ジェネリックの扱いにならないから。これ、マジで勘弁して欲しいですね。リンデロンVGとかの基礎的医薬品は同じようにジェネリックの扱いじゃ無くなったけど、変更調剤は可能なんですよね。でも局方品は自分が知る限り、変更調剤の許可のお達しは出てない気がする。なので、銘柄変更の調剤は不可。めんどくさい。。。

まぁ正直このルールを知らずに変更調剤してしまっている人も多い気がする、サイエンス的な面からも影響考えにくいし、そもそも本当にダメなのか自分の認識で合っているの少し自信もないし。医師側もなんで問い合わせてくる?っていうリアクション多いし。

結論は、

・亜鉛華(10%)単軟膏→サトウザルベ10% OK

・亜鉛華(10%)単軟膏同→サトウザルベ20% 不可

・サトウザルベ10%→亜鉛華(10%)単軟膏同 OK

・亜鉛華(10%)単軟膏「ヨシダ」→亜鉛華(10%)単軟膏「ホエイ」 OK

・亜鉛華軟膏→サトウザルベ20% 不可

・亜鉛華軟膏「ヨシダ」→亜鉛華軟膏「ホエイ」 たぶん不可

こんなところですかね。亜鉛華単軟膏は自由度が高い、亜鉛華軟膏は不便と覚えておくと便利。

亜鉛華軟膏と亜鉛華単軟膏の一般名処方

最後に一般名も確認しておきましょう。

参照は厚生労働省の一般名マスタ。(処方箋に記載する一般名処方の標準的な記載(一般名処方マスタ)について

「亜鉛華」で検索すると以下の3つがヒットします。

  1. 外用薬 2649710M1ZZZ 【般】亜鉛華単軟膏20% 亜鉛華 10g 加算1 26.90
  2. 外用薬 2649710M2ZZZ 【般】亜鉛華単軟膏10% 亜鉛華 10g 加算1 20.30
  3. 外用薬 2649710S1ZZZ 【般】亜鉛華軟膏貼付剤20% 亜鉛華 5g 加算1 12.30

1は「単軟膏」なのでサトウザルベ20%ですね。現時点ではサトウザルベ20%の専用です。

2は各社の亜鉛華単軟膏とサトウザルベ10%の一般名

3はボチシート20%の一般名ですね。これも現時点ではボチシート20%専用。

以上です。。。

そう、「亜鉛華軟膏」の一般名はマスタにないんですよね。局方品だから、というのが理由でしょう。

銘柄の記載がない「亜鉛華軟膏」という製品も3つありますが。。。「亜鉛華軟膏」という処方がきたら一般名のつもりなのか、「亜鉛華軟膏」という3つの製品のうちのどれか一つなのか。まぁ区別がつかないので一般名と読み取って良い気がする。。。

 

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