片頭痛薬の一覧と使い分け|服薬指導の内容など

02 神経

片頭痛薬について、一覧にして使い分け等をまとめました。

片頭痛薬の一覧

主な片頭痛治療薬の一覧は以下の通り。

分類 成分名・一般名 製品名 特徴
5-HT受容体作動薬 スマトリプタン イミグラン 点鼻や注射もあり
ゾルミトリプタン ゾーミッグ RM錠は水なしで可
リザトリプタン マクサルト RPD錠は水なしで可
エレトリプタン レルパックス 半減期長い。CYP3A4で代謝
ナラトリプタン アマージ 半減期長い
抗セロトニン ジメトチアジン ミグリステン
Caチャネル遮断薬 ロメリジン ミグシス 予防で使用
α作動薬 エルゴタミン・無水カフェイン クリアミン 併用禁忌薬剤に注意

❕付録:薬剤師クイズ 〜疑義照会が必要かも〜❕

70代男性、以下の継続処方あり。

Rp.1)ジャヌビア50mg 1錠
分1 朝食後     30日分
Rp.2)アジレクト1mg 1錠
分1 朝食後     30日分
Rp.3)アミティーザ24μg 2cap
分2 朝夕食後    30日分

主訴)
・便秘はまだ続いている。薬続けて様子みるよ。
・腰も痛い状態が続いてて、整形で痛み止めのカプセルが追加になった。
・最近トイレに起きる回数が多くて。尿が出るのも少し時間がかかるかな。

上記の患者さんで疑義照会が必要な可能性があります。

片頭痛の原因について

片頭痛の原因で主に言われているのは2点。

1点目は脳の血管が収縮した後、時間経過とともに血管が拡張する過程で頭痛を引き起こす。ストレス等による過剰なセロトニンが関与。5-HT1B受容体刺激による血管収縮作用で改善すると考えられる。

2点目は顔面の周辺などにある三叉神経への刺激。5-HT1D受容体刺激による神経ペプチドの放出抑制で改善すると考えられる。

あとは、高血圧なども関与していると考えられる。インデラルが予防に有効なのはこの辺も関係あるのかも。

片頭痛薬の使い分け

一覧にはないが軽症であればアセトアミノフェンやNSAIDsも使用。

 

トリプタン系は特別にどれが使いやすいとかはない感じ。患者さんによって効きやすいものが異なっている印象。

月経関連の片頭痛ではマクサルト(リザトリプタン)、アマージ(ナラトリプタン)が多い。

半減期が長いのがアマージ(ナラトリプタン)、次いでレルパックス(エレトリプタン)。短いのはマクサルト(リザトリプタン)。

剤型が豊富なのがイミグラン(スマトリプタン)。錠剤の他、点鼻と注射あり。Tmaxはダントツで注射。点鼻もそこそこ速い。エビデンスも多く、妊婦ならイミグラン(スマトリプタン)が一番安全。

いわゆるOD錠的なものがあるのがゾルミトリプタン(ゾーミッグRM)とリザトリプタン(マクサルトRPD)

 

抗セロトニン系のジメトチアジン(ミグリステン)は近年はあまり使われない。

 

Caチャネル遮断薬のロメリジン(ミグシス)は予防で使われる。

 

エルゴタミン系(クリアミン)は昔から使用している人が使用している印象。トリプタン系とは併用禁忌で24時間空ける必要がある。その他、マクロライド系など併用禁忌が多いため注意が必要。

予防ではデパケン・セレニカやインデラルも

片頭痛の治療薬という位置付けではないが、バルプロ酸製剤(デパケン、セレニカなど)やプロプラノロール(インデラルなど)も予防で適応がある。

発症時の症状を抑える効果は無し。

偏頭痛薬の表記は誤り?

ネット上だとよく「偏頭痛」と表記される。近年はこれでも意味が通じるようですが、ドクターや医療関係者ではやはり「片頭痛」。

「偏頭痛」と書くと素人扱いされかねないので注意。

片頭痛と緊張性頭痛の違い

緊張性頭痛は乳酸等の老廃物の蓄積が原因の一つ。トリプタン系は基本的に適応がない。

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