タリージェの特徴と作用機序、リリカとの違い|発売日と薬価についても

02 神経

リリカに続く末梢性神経障害性疼痛薬として、タリージェが登場しました。

作用機序などの特徴、リリカとの違いなどを見てきます。

タリージェの特徴

一般名はミロガバリン。この時点でリリカ(プレガバリン)の類薬ということがわかる。

用量を徐々にあげてくという特徴もリリカと同様。ただし、到達点は15mgなので、初回用量の3倍。この点はリリカよりも到達点が高い。

1日2回という点もリリカと同様ですね。

タリージェ錠の用法用量

通常、成人には、ミロガバリンとして初期用量1回5mgを1日2回経口投与し、その後1回用量として5mgずつ1週間以上の間隔をあけて漸増し、1回15mgを1日2回経口投与する。なお、年齢、症状により1回10mgから15mgの範囲で適宜増減し、1日2回投与する。

ちなみに適応は「末梢性神経障害性疼痛」のみ。

リリカは「神経障害性疼痛、線維筋痛症に伴う疼痛」なので、リリカの方が中枢性の疼痛、線維筋痛症に使えるというメリットがある。

でも、多分タリージェも後に「末梢性」だけでなくなって、中枢性もいけるようになる可能性は結構あると思う。

タリージェ錠…規格多くない?

ちなみに、タリージェ錠の規格多すぎです。

2.5mg、5mg、10mg、15mgのいきなり4種展開。

薬局困るでしょこれ。勘弁してくだせい。

まぁ5mgさえあれば全部いけるので、5mg必須ですかね。割線もあるし。

ちなみに個人的な心配ですが、将来、OD錠でたりしないよね?いや、大抵こうゆう心配すると発売される。もうパニックですわ。。。

❕付録1:薬剤師クイズ 〜新人薬剤師の退職理由〜❕

一年目で辞めてしまった薬剤師にアンケートを実施した結果、退職理由で最も多かったものはどれ?

A. 勤務時間やシフトの不満
B. 業務内容の不満
C. 人間関係の不満
D. 給与面の不満

タリージェ錠の作用機序

シナプス前終末におけるα2δユニットに対して結合し、カルシウムイオンの流入を抑制することで、興奮性神経伝達物質の放出を抑制する、とのこと。インタビューフォーム参照。

というわけで、大まかな作用機序はリリカと一緒。

ただ、タリージェは神経障害性疼痛に特に関連が高いα2δ-1サブユニットに対して特異性が高い特徴があるようであり、ここら辺がリリカとの差別化のキーになるのかも。

タリージェの副作用

5%以上が傾眠、めまい、浮腫。

傾眠、めまいは予想通りとして、浮腫の頻度が高いのはリリカと違う気がする。

あとは、リリカで出る視力障害は今のところ記載なし。今後追記される可能性はある気がする。

タリージェ錠の発売日と長期処方制限、解禁は

タリージェの発売日はまだ未定。

ただし、薬価はすでに2019.02.26に収載されている。

通常、薬価収載されれば1〜2ヶ月に発売することが多いので、2019年4月〜5月には発売されるでしょう。

2019.5.12追記

タリージェの発売日は2019年4月15日となりましたね。

当然、新成分なので1年間は14日処方までです。

長期処方の解禁はルール通りに行くと、2020年5月1日になりそうです。

タリージェ錠の薬価

タリージェの薬価は以下の通り。

規格 薬価
タリージェ錠2.5mg 78.0
タリージェ錠5mg 107.7
タリージェ錠10mg 148.7
タリージェ錠15mg 179.6

リリカは以下の通り

規格 薬価
リリカ25mg 66.9
リリカ75mg 111.5
リリカ150mg 153.4

標準の維持量を一番安い薬価で比較すると、タリージェは15mgを2錠なので359.2円、リリカは150mgを2錠(カプセル)なので、306.8円。

まぁ薬価設定のルールからして、類薬なのでそんなに変わんないよね。

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一年目で辞めてしまった薬剤師へのアンケートで、「退職後に問題になったこと」で最も多かった回答はどれ?

A. 転職先で経験や技術が不足していると感じた
B. 給料が下がった
C. その後も転職を繰り返すようになった
D. 特に問題になることはなかった

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