用法が食直後のエパデールS、ロトリガ、イトリゾール、リパクレオン、エクセラーゼ、カルタン、ホスレノール、クリノリルなどについて、まとめてみました。
食直後の薬の一覧と意味
添付文書上で用法が食後でなく、食直後となっているものがありますが、とりあえず思いつくものを一覧にまとめてみました。
当然食直後となっているのは理由があるものがほとんどですね。ちなみにエクセラーゼは「食直後」でなく「直後直ちに」ですが、意味としては同じでしょう。
添付文書上の用法が食直後の薬剤
一般名 | 代表的な製品 | 食直後の意味 |
イコサペント酸エチル | エパデール、エパデールS | 吸収に胆汁酸が必要 |
オメガ-3脂肪酸エチル | ロトリガ | 吸収に胆汁酸が必要 |
パンクレリパーゼ | リパクレオン | 酵素系薬剤のため |
イトラコナゾール | イトリゾール (カプセルのみ) |
食後の吸収率が高いため |
沈降炭酸カルシウム | カルタン | 胃酸で効果を発揮しやすくなるため |
炭酸ランタン水和物 | ホスレノール | |
スリンダク | クリノリル |
添付文書上の用法が食後直ちにの薬剤
サナクターゼ配合剤 | エクセラーゼ | 酵素系薬剤のため |
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食直後の服薬指導
前述の通り、添付文書上で用法が食直後になっているものは意味があるケースがほとんです。
服薬指導の際にも理由を添えて説明したほうが患者さんの飲み忘れも改善されるかもしれないので、「効果がより出やすい」程度の簡単な理由も合わせて指導するようにしましょう。
食直後のレセプト
食直後の薬剤の調剤料は、食後と同じ扱いとして、服用時点が同じ食後のものがあれば合わせて1剤となるのはご存知の方が多いかと思います。
でも、処方箋が食後になっているのを食直後でないのか問い合わせをしてないと個別指導の対象になるという話です。この点から添付文書上で用法が食直後の薬剤が、食後で出ているような場合はレセプト自体が切られる可能性も考慮して、一度疑義をかけておくのがセオリーでしょう。
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