テリルジーの特徴と発売日など|3成分を含むCOPD吸入治療薬

04 呼吸器

グラクソスミスクライン(GSK)の新薬テリルジーについて確認してきます。

テリルジーの特徴

テリルジーは吸入ステロイド薬(ICS)のフルチカゾンフランカルボン酸エステル(FF)、長時間作用性抗コリン薬(LAMA)のウメクリジニウム臭化物(UMEC)、長時間作用性 β2刺激薬(LABA)のビランテロールトリフェニル酢酸塩(VI)の 3成分を含む吸入薬です。

それぞれの比率は、100/62.5/25µg(FF/UMEC/VI)とのこと。

GSKお得意のエリプタがデバイスとなり、今回も1日1回1吸入のようですね。

最初はCOPDのみの適応となるようですが、いずれは喘息の適応もとりそうな勢い。。。

どうやら3成分を含むものは初めての登場のようですね。もう何でも混ぜてこうみたいな勢いは今後も続くのか。。。

ちなみに規格は最初は100のみで、容量は14吸入と30吸入の2種類。

❕付録1:薬剤師クイズ 〜新人薬剤師の退職理由〜❕

一年目で辞めてしまった薬剤師にアンケートを実施した結果、退職理由で最も多かったものはどれ?

A. 勤務時間やシフトの不満
B. 業務内容の不満
C. 人間関係の不満
D. 給与面の不満

テリルジーはレルベア+エンクラッセ?アニュイティ+アノーロ?

さて、すでにお気付きの方も多いかと思いますが、テリルジーに含まれる成分は、従来のGSKの吸入剤に含まれる成分の使い回しです。

従来のグラクソのエリプタ製剤は以下の4つ。

製品名 成分 規格と容量 適応
アニュイティ FF 100μg30吸入、200μg30吸入 気管支喘息
アノーロ UMEC+VI 7吸入、30吸入 COPD
エンクラッセ UMEC 7吸入、30吸入 COPD
レルベア FF+VI 100μg14吸入、100μg30吸入、200μg14吸入、
200μg30吸入
気管支喘息、COPD(100μgのみ)

FF:フルチカゾンフランカルボン酸エステル
UMEC:ウメクリジニウム臭化物
VI:ビランテロールトリフェニル酢酸塩

 

というわで、テリルジーはアニュイティ+アノーロ、もしくはエンクラセ+レルベアと言える製剤ですね。

ただ、アニュイティとアノーロは適応が違うので、一緒に使ってた人はいるのかな。。。

エンクラッセとレルベアはCOPDの人なら一緒に使ってた人がいるのかもしれない。その人にとっては、デバイスが一つにまとまったのでお得感がありますね。。。

テリルジーの発売日、承認日、薬価など

テリルジーは製造販売承認年月日が2019年3月26日です。

ここから想像するに、承認日の2ヶ月前後で発売するケースが多いので、発売は2019年の5月か6月になると予想されます。

薬価も現時点では定まっていませんが、多分1万をちょい下回るくらいと予想。

アニュイティ100の30吸入(1899.1)+アノーロの30吸入(7924.7)で9823.8。

エンクラッセの30吸入(5877.7)+レルベア100の30吸入(5689.4)で11567.1。

デバイスの費用も薬価に込みだと思うので、単純に上記のような算数通りでなく、もう少し安くなると予想されますが、ただ、アノーロの時点でほぼ8000円ですからね。

吸入ステロイドの成分は高くないはずなので、アノーロ+1000円くらいが妥当じゃないでしょうか。というわけで9000円くらい。正解はいかに。。。

5/21追記

テリルジーの発売日は2019年5月22日に決まりました。

薬価は30吸入が8692.8円、14吸入が4107.4円となり、想定よりは安い薬価が設定されている印象です。

❕付録2:薬剤師クイズ 〜辞めた後の問題〜❕

一年目で辞めてしまった薬剤師へのアンケートで、「退職後に問題になったこと」で最も多かった回答はどれ?

A. 転職先で経験や技術が不足していると感じた
B. 給料が下がった
C. その後も転職を繰り返すようになった
D. 特に問題になることはなかった

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