外来服薬支援料は一包化から抜くときは算定できる?

02 事務・調剤報酬・レセプト

今回は外来服薬支援料について、一包化から抜くときも算定できるかという点を確認していきます。

外来服薬支援料は一包化から抜くときは算定できるか

結論として、算定しない方が良いと思われます。

理由として、令和2年3月5日保医発0305第1号の通知(診療報酬の算定方法の一部改正に伴う実施上の留意事項について)の「別添3(調剤点数表)」の区分 14 の2では、以下のように規定しています。

(1) 外来服薬支援料は、保険薬局の保険薬剤師が、自己による服薬管理が困難な外来の患者若しくはその家族等又は保険医療機関の求めに応じ、当該患者又はその家族等が持参した 服薬中の薬剤について、治療上の必要性及び服薬管理に係る支援の必要性を判断し、当該 薬剤を処方した保険医にその必要性につき了解を得た上で、一包化や服薬カレンダー等の 活用により薬剤を整理し、日々の服薬管理が容易になるよう支援した場合に、「注1」及 び「注2」合わせて服薬支援1回につき、月1回に限り算定する。また、患者の来局時の ほか、患者の求めに応じて保険薬剤師が患者を訪問して服用薬の整理等を行った場合でも 算定できる。この場合、訪問に要した交通費(実費)は患家の負担とする。なお、服薬管 理を容易にするような整理を行わずに単に服薬指導を行っただけでは算定できない。

あくまで「一包化や服薬カレンダー等の活用」であり、一包化から除く行為は明記されていません

ただ、一包化から抜くことで、「日々の服薬管理が容易になる」ことに繋がるという解釈もできなくないような気も。

しかし、該当の通知を読み進めても一包化から抜く作業を想定しているような内容は記載がなく、「薬剤の一包化による服薬支援は〜」など一包化をする行為を具体的に想定していることが窺えます。

このような点から、はっきりと算定できないと言い切れないものの、算定を避ける方が無難と言えます。

❕付録:薬剤師クイズ 〜疑義照会が必要かも〜❕

70代男性、以下の継続処方あり。

Rp.1)ジャヌビア50mg 1錠
分1 朝食後     30日分
Rp.2)アジレクト1mg 1錠
分1 朝食後     30日分
Rp.3)アミティーザ24μg 2cap
分2 朝夕食後    30日分

主訴)
・便秘はまだ続いている。薬続けて様子みるよ。
・腰も痛い状態が続いてて、整形で痛み止めのカプセルが追加になった。
・最近トイレに起きる回数が多くて。尿が出るのも少し時間がかかるかな。

上記の患者さんで疑義照会が必要な可能性があります。

外来服薬支援料以外で算定できるものは

状況によっては服薬情報等提供料を算定できると思います。

服薬情報等提供料2は、患者さんの「服薬状況」や「継続的に服用できるための技術工夫等の調剤情報」などを医療機関に提供することで算定できるので、一包化から抜く行為も技術工夫の調剤情報との一つとして、服薬指導の内容と共に報告すれば算定は可能と考えられます。

以下、通知の「別添3(調剤点数表)」の区分 15 の5より抜粋です。

(3) 服薬情報等提供料2は、以下の場合に算定できる。
ア 省略
イ 保険薬局の薬剤師が薬剤服用歴に基づき患者の服薬に関する(4)のアからウまでに掲げる情報提供の必要性を認めた場合にその理由とともに、患者の同意を得て、現に患者が受診している保険医療機関に対して、当該患者の服薬状況等について文書等により提供した場合。これには、保険薬局において患者の服用薬の残薬を確認し、処方箋を発行した保険医療機関に対して情報提供を行った場合が含まれる。(4) 保険医療機関に対する情報提供の内容は次のとおりとする。
ア 当該患者の服用薬及び服薬状況
イ 当該患者に対する服薬指導の要点、患者の状態等
ウ 当該患者が容易に又は継続的に服用できるための技術工夫等の調剤情報

まぁ服薬情報等提供料2はたかだか20点なので、割に合うかと言われるとアレですが。

何も実績が残らないよりは、必要な情報として報告を上げとくのも悪くないと思います。

一包化から抜くときの算定可否|他の根拠は

日本薬剤師会編集のじほうから出版されている「保険調剤Q&A」(令和2年版)のQ163にも記載がありました。

結論としては「算定できないものと考えます」とのこと。理由の詳細は実際の本を見てもらえばと思いますが、やはり通知の内容から認められないと解釈できるというようなことです。

ただし、こちらも算定できないと断定はしていません

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