向精神薬の投薬日数の上限について

03 法規・ルール

薬剤師の業務をやっている上で、向精神薬の投薬期間の上限は整理しておきたい項目の一つです。

投薬日数の上限が14日の向精神薬等

14日が上限の向精神薬などの一覧です。

成分名 主な製品名
マジンドール サノレックス
ジアゼパム坐剤 ダイアップ坐剤
ブプレノルフェンテープ、坐剤 ノルスパンテープ、レペタン坐剤
クロラゼプ酸⼆カリウム メンドン
フェノバルビタール坐剤 ルピアール坐剤、ワコビタール坐剤
アモバルビタール イソミタール
ペンタゾシン ソセゴン、ペルタゾン
ペントバルビタール ラボナ

内服薬では特にラボナやメンドンに注意が必要です。

❕付録1:薬剤師クイズ 〜新人薬剤師の退職理由〜❕

一年目で辞めてしまった薬剤師にアンケートを実施した結果、退職理由で最も多かったものはどれ?

A. 勤務時間やシフトの不満
B. 業務内容の不満
C. 人間関係の不満
D. 給与面の不満

投薬日数の上限が30日の向精神薬等

30日が上限の向精神薬などの一覧です。

成分名 主な製品名
アルプラゾラム ソラナックス、コンスタン
エスタゾラム ユーロジン
オキシコドン塩酸塩
オキシコドン塩酸塩水和物 オキシコンチン
オキサゾラム セレナール
クアゼパム ドラール
クロキサゾラム セパゾン
クロチアゼパム リーゼ
クロルジアゼポキシド コントール、バランス
コデインリン酸塩
ジヒドロコデインリン酸塩
ゾルピデム酒石酸塩 マイスリー
トリアゾラム ハルシオン
ニメタゼパム
ハロキサゾラム
プラゼパム
フルジアゼパム エリスパン
フルニトラゼパム サイレース、ロヒプノール
フルラゼパム塩酸塩 ダルメート
ブロチゾラム レンドルミン
ブロマゼパム レキソタン
ペモリン ベタナミン
メダゼパム レスミット
メチルフェニデート塩酸塩 コンサータ、リタリン
モダフィニル モディオダール
モルヒネ塩酸塩
モルヒネ硫酸塩
ロフラゼプ酸エチル メイラックス
ロラゼパム ワイパックス
ロルメタゼパム エバミール、ロラメット
クロルプロマジン・プロメタジン配合剤
メペンゾラート臭化物・フェノバルビ
タール配合剤
プロキシフィリン・エフェドリン配合剤 アストモリジン
フェンタニル外用剤
フェンタニルクエン酸塩外用剤
モルヒネ塩酸塩外用剤
フェンタニルクエン酸塩注射薬
ブプレノルフィン塩酸塩注射薬
モルヒネ塩酸塩注射薬

向精神薬はこの30日制限のものが一番多く、14日、90日以外の向精神薬は基本的に30日が上限という認識で良いでしょう。

投薬日数の上限が90日の向精神薬等

90日が日数上限の向精神薬などの一覧です。

成分名 主な製品名
ジアゼパム セルシン、ホリゾン
ニトラゼパム ネルボン、ベンザリン
フェノバルビタール フェノバール
クロナゼパム ランドセン、リボトリール
クロバザム マイスタン
フェニトイン・フェノバルビタール配合剤 ヒダントールD、E、F、複合アレビアチン

セルシン・ホリゾンのジアゼパム製剤、ベンザリン・ネルボンなどのニトラゼパム製剤、リボトリール・ランドセンなどのクロナゼパム製剤などは比較的長期に処方できるという特徴があります。

制限がない類似薬など

エスゾピクロンのルネスタ、ラメルテオン製剤のルネスタ、スボレキサント製剤のベルソムラは比較的新しく、現在は投与制限はありません。しかし、これらは今後30日が上限になる可能性が高い薬剤と考えられます。

他にも、フルタゾラム製剤のコレミナール、メキサゾラム製剤のメレックス、フルトプラゼパム製剤のレスタス、リルマザホン製剤のリスミーなどは日数の制限がありません。

❕付録2:薬剤師クイズ 〜辞めた後の問題〜❕

一年目で辞めてしまった薬剤師へのアンケートで、「退職後に問題になったこと」で最も多かった回答はどれ?

A. 転職先で経験や技術が不足していると感じた
B. 給料が下がった
C. その後も転職を繰り返すようになった
D. 特に問題になることはなかった

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