ペンタサ注腸の使い方と服薬指導のポイントのまとめ

近年は、レクタブルの登場などもあり、一時期よりは使用が減っているペンタサ注腸ですが、潰瘍性大腸炎の活動期などでは今でも使われることがあります。

使い方がやや複雑な注腸剤について、使い方と服薬指導のポイントをまとめました。

ペンタサ注腸の効能効果と用法用量

まずは基本的なところを確認していきます。

効能・効果は「潰瘍性大腸炎(重症を除く)」となっています。

用法用量は「通常、成人には1日1個(メサラジンとして1g)を、直腸内注入する。なお、年齢、症状により適宜減量する。」となっており、原則は1日1個です。

参考:ペンタサ注腸1g 添付文書

❕付録:薬剤師クイズ 〜疑義照会が必要かも〜❕

70代男性、以下の継続処方あり。

Rp.1)ジャヌビア50mg 1錠
分1 朝食後     30日分
Rp.2)アジレクト1mg 1錠
分1 朝食後     30日分
Rp.3)アミティーザ24μg 2cap
分2 朝夕食後    30日分

主訴)
・便秘はまだ続いている。薬続けて様子みるよ。
・腰も痛い状態が続いてて、整形で痛み止めのカプセルが追加になった。
・最近トイレに起きる回数が多くて。尿が出るのも少し時間がかかるかな。

上記の患者さんで疑義照会が必要な可能性があります。

ペンタサ注腸の使い方|指導箋から服薬指導のポイントを

本題のペンタサ注腸の使い方です。

まず同封されているものは、以下の5点。

・注腸容器
・ノズル延長用カテーテル
・ストッパー
・ポリ袋
・説明書(指導箋)

ちなみに説明書は1箱7個入りに対して、1枚しか同封されていないので、7個以下で調剤するときは、コピーして使った方が良いかも。

その他の同封されているものとして、メインの注腸容器以外は、無理に使わなくても良いもの。

ノズル延長用カテーテルとストッパーは、肛門に入れるノズルが柔らかくて細い方が良い人用のためであり、注腸容器に付属のノズルで問題なければ無理に使わなくてOK。

ポリ袋は薬液が漏れたとき用のもの。こちらも無理に使う必要はない。

手順としては以下の通り。

①必要に応じて注腸容器の温め
②必要に応じて注腸ノズルやカテーテルへ潤滑油の使用
③必要に応じてカテーテルの装着、ストッパーはメモリ4〜6を目安に
④注腸の懸濁
⑤注腸容器の開栓、360度回転させる
⑥注腸の持ち方確認、ノズルの先端が手首側、直腸が背中側に伸びているイメージ、必要応じてポリ袋を装着
⑦挿入時の体位に、左腰を下にする、S状結腸側に薬が届くように
⑧薬液の注入、ゆっくり慎重に挿入、1分程度を目安に注入、容器を握りしめたまま引き抜き
⑨必要に応じて体位変換、医師の指示どおりに、左下→腹ばい→左下→仰向け→右下を各1分ごとに

服薬指導のポイントして、以下の点も説明すると良いかも。

・薬液をできるだけ長い時間大腸に保持しておくことが重要
・無理せず保持できる液量から開始でOK
・事前に排便を済ませておく
・入浴後や就寝前などに注入するのが一般的
・朝の排便時に残った注腸液が排泄されるのは問題なし
・光の影響を受けるので、使う直前にアルミ袋から出す

参考:ペンタサ注腸1g ご使用にあたって

ペンタサ注腸の禁忌と併用注意

禁忌と併用注意の確認も。

禁忌は重篤な腎障害患者と重篤な肝障害患者。あとはペンタサそのものやサリチル酸エステル類・サリチル酸塩類で過敏症の既往歴の場合。

併用注意は利尿剤、ステロイド剤、アザチオプリン、メルカプトプリン。

ペンタサ注腸自体が局所なので、実際には併用してもそこまで影響がでることは考えにくいと思う。

より詳しい情報はポータルサイトでも

今回の記事のような、薬剤師の専門情報はネット検索でもなかなか見つからなかったりします。

より詳しくまとまった情報は、薬剤師のポータルサイトを活用するのも選択肢です。

無料で使える大手の薬剤師ポータルサイトだとm3.com日経DIの2種類が有名どころですね。

m3.comは業界ニュースの他にも、薬剤師掲示板の機能があり、通常のネット検索では見つからないような情報、他の薬剤師の考えなども知ることができます。

閲覧だけでも勉強になりますが、もちろん自分で質問をして回答をもらうこともできます。

m3例

上記はm3.comの薬剤師掲示板の一例です。

日経DIも業界ニュースが読みやすい形で配信されています。こちらは薬剤師掲示板の機能はありませんが、処方薬辞典など使いやすいコンテンツがあります。

ちなみに登録完了までは、1〜2分かかるので、正直少し面倒くさいです。勤務先とかも入力する必要があるので。

しかし、今やらないと後ではもっとやる気にならないので、メリットを感じる場合は今、登録しても良いでしょう。

デメリットとしては、ニュースメールとかが来るようになります。登録するメールアドレスはご注意ください。

勤務先情報を登録しますが、勤務先に電話とかがかかってきたり、本人確認が来ることはないでその点は安心してください。

薬剤師掲示板が便利/m3.comの登録ページへ移動する

 

スポンサーリンク
05 消化器
ヤクサキ 薬剤師その先へ

コメント

タイトルとURLをコピーしました