麦門冬湯(29番)の服薬指導|作用機序や説明のポイントなど

漢方薬シリーズの服薬指導、今回は29番の麦門冬湯についてです。

麦門冬湯の効果は痰と咳、気管支炎、気管支喘息

小青竜湯と並んで有名どころと言える麦門冬湯。

小青竜湯が鼻が得意なのに対して、麦門冬湯は咳に効くとうい印象ですよね。

通常の咳止めがあまり効かないときに代わりに処方されたり、他の咳止めと併用するケースもみられます。メジコンやフスコデ、アスベリン、コデインリン酸塩などとも一緒に出されるケースもありますね。

ツムラ麦門冬湯エキス顆粒の正式な効能効果は以下の通り。

痰の切れにくい咳、気管支炎、気管支ぜんそく

❕付録:薬剤師クイズ 〜疑義照会が必要かも〜❕

70代男性、以下の継続処方あり。

Rp.1)ジャヌビア50mg 1錠
分1 朝食後     30日分
Rp.2)アジレクト1mg 1錠
分1 朝食後     30日分
Rp.3)アミティーザ24μg 2cap
分2 朝夕食後    30日分

主訴)
・便秘はまだ続いている。薬続けて様子みるよ。
・腰も痛い状態が続いてて、整形で痛み止めのカプセルが追加になった。
・最近トイレに起きる回数が多くて。尿が出るのも少し時間がかかるかな。

上記の患者さんで疑義照会が必要な可能性があります。

麦門冬湯の作用機序|主に末梢性の機序をもつ

メジコンやアスベリン、フスコデなど通常の咳止めは咳中枢に作用する機序を持つのに対し、麦門冬湯は主に末梢で作用すると考えられているようです。

具体的には、カプサイシン、サブスタンス-P、ニューロキニンA、ブラジキニン、プロスタグランジンE2などのケミカルメディエーターに対して、産生・遊離抑制、拮抗作用などを示すと考えられているようです。

この点から考えると、従来の咳止めとの併用でも相乗効果が期待できると言えるかも。

喘息患者などでは中枢性の咳止めはあまりよくないと言われているから麦門冬湯は向いている。

また、長引く風邪の咳にも通常の咳止めが効きにくいとされており、これにも麦門冬湯は第一になりうるとのこと。

患者さんに説明するとしたら、咳を誘発する体内物質を阻害して、咳などを鎮めます、、、くらいが良いでしょうか。

参考サイト:https://www.kampo-s.jp/study/ryouiki_shikkan/kfs/008.htm

麦門冬湯の用法と注意が必要な用量

麦門冬湯の用量は、小青竜湯と同様に注意が必要ですね。

ツムラの場合は1包3.0gなので、1日量9.0g。

7.5gできたらよほど理由がない限りは疑義でしょう。

ちなみにコタロー麦門冬湯エキス細粒は1包が2.5g、1日15g(6包)になっているので注意が必要。

用法は他の漢方と同じで1回1包、1日3回食前or食間が基本。

ツムラ麦門冬湯エキス顆粒の用法用量詳細は以下の通り。

通常、成人1日9.0gを2~3回に分割し、食前又は食間に経口投与する。なお、年齢、体重、症状により適宜増減する。

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