ツムラの漢方薬について、1日量が7.5g出ないイレギュラーなものをまとめてみました。
ツムラの漢方薬はほとんどが1日量7.5g
ツムラの漢方はご存知の通り、ほとんどが7.5g/日となっています。
ただ、たまに9gや15gなどのイレギュラーがあり、医師も忘れがちで、7.5gで処方してきてあえなく疑義するケースもあるあるですね。
すべての漢方の1日量を覚えるのは不可能だと思うので、7.5g以外のものをイレギュラーとして考え、まとめてみることにしました。
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A. 勤務時間やシフトの不満
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ツムラ漢方薬|1日量が9gのもの|小青竜湯、麦門冬湯など
ツムラの漢方のうち、7.5g以外で一番多いのが9g/日のもの。代表的なのは19番の小青竜湯、29番の麦門冬湯ですね。ちょっと脇道それますが、この二つは風邪でよく使うことがあり、番号の色も同じピンクなので、この二つを取り違えるケースありますよね。薬剤師としては注意が必要です。あまり継続して使う薬でないので、先生がたまに出したりすると、7.5gで処方が来ることもよくある薬剤ですね。
さて本題にもどりますが、その他に9g/日なのが、34番の白虎加人参湯、64番の炙甘草湯、77番の芎帰膠艾湯、90番の清肺湯、92番の滋陰至宝湯、108番の人参養栄湯、114番の柴苓湯です。皆さんは馴染みのある薬ですか?個人的には小青竜湯、麦門冬湯、以外だと清肺湯、人参養栄湯、柴苓湯あたりしか触ったことない気がします。
一覧表にまとめると以下の通り。全部で9種類ありました。
ツムラ漢方薬 1日量が9gのもの一覧
番号 | 漢方薬剤名 |
19 | 小青竜湯 |
29 | 麦門冬湯 |
34 | 白虎加人参湯 |
64 | 炙甘草湯 |
77 | 芎帰膠艾湯 |
90 | 清肺湯 |
92 | 滋陰至宝湯 |
108 | 人参養栄湯 |
114 | 柴苓湯 |
ツムラ漢方薬|1日量が15gのもの|小建中湯、大建中湯
1日量が15gのものは99番の小建中湯と100番の大建中湯、2種類だけですね。これは覚えやすい。
ただし、医師によっては意図的に半量の7.5/日にしているケースも多いため、7.5gで処方がきても必ずしも疑義は必要ないでしょう。製品も一包あたり2.5gであるため、よほど疑わしくなければ疑義せず半量の意図での処方と解釈しても良さそうです。
ツムラ漢方薬|1日量が10.5gのもの|大防風湯
ツムラ漢方薬で1日量が10.5gというものは1種類だけです。その名も大防風湯。私自身はいまだ処方と出会ったことがありません。1包あたりも3.5gとなっており、もし1日量7.5gできたら確実に疑義ものですね。。。
効能効果に含まれるのは関節リウマチ、慢性関節炎、痛風、ということで痛みに強そうな漢方ですね。しかし、死ぬほど痛いと言われる痛風の時に漢方で抑えられるのか、、、というのは疑問に思いますが、補助的なもので使うのですかね。
ツムラ以外の漢方の1日量もそれぞれ異なる
今回はあくまでツムラの漢方のみの話です。クラシエやコタロー製品はまた話が変わるので、当てはめないでください。
クラシエ、コタロー製品についてはまた別の機会で整理していきたいと思います。
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