ゾフルーザの予防投与の使用はいつからできる?薬局での対応は要注意

12 感染症

ゾフルーザの予防投与について、2019-2020シーズン現在の状況を確認していきましょう。

ゾフルーザの予防投与についてはいつから?2019-20シーズンは承認待ち

ゾフルーザのインフルエンザに対する予防投与について、2019年は少し話題にあがりました。

その話題の詳細ですが、ゾフルーザの予防投与が”承認申請された”という内容です。重要なところは”承認された”ではなく、”申請された”というところですね。2019年11月現在、まだ承認されていませんので、予防では使えません。

そしてこの予防投与の申請ですが、どうやら2019-2020シーズンには間に合わない見込みとのこと(参照:ミクスonline)。

というわけで今シーズンは使えません!

おそらく普通に考えれば、2020-2021シーズンには間に合いそうですが、ただ、ゾフルーザって結構耐性とかのところで評判を落としている感じがあるので、審査が長引く可能性も考慮する必要があるかもですね。

というわけで、いつから予防投与に使えるか、という点ですが、最短でも2020-2021シーズン、もしかしたらさらに先延ばしになるかもです。

 

薬局での対応は注意が必要

何となくですが、勘違いして(確信犯で?)ゾフルーザを予防で使う医師がいそうな感じ。

申請したことを承認されたと勘違いしたり、結構申請した時点で話題になっているので、予防ということが刷り込まれている可能性はありますね。

もちろん薬局側では予防かどうかは判断つかない可能性もありますが、自費の処方箋とかきたら、、、微妙ですよね。患者さん本人になぜ自費なのか、聞くべきですかね。いや、聞きたくないような、、、いや、薬剤師としてそれはまずいか。。。

先生か勘違いしてそうな場合はやはり疑義照会ですかね。代替薬もあるのでそこまで難儀ではないでしょう。

問題は先生が確信犯の場合ですね。。。これはもう先生と対決覚悟で疑義をするか。。。もし自費ならレセプト切られる心配もないので、医師の判断ということで投薬せざるをえないケースもでてくるのかも、、、いや、薬剤師としては避けたいですよね。一番問題なのは、保険使った上で、実は予防なんです、と患者さんが言っている場合。これはもう、薬剤師として先生と戦わざるをえないですよね。頼むからこのパターンは来ないでほしい。。。

結論としては、やはり予防として使っていることがもし判明してしまったら、薬局として毅然とした対応をとることが必要ですね。保険を使っている場合は論外、自費の場合でもやはり適応がないので、患者さんの安全性を第一に考えれば、他の抗インフルエンザ薬に変えてもらいましょう。

予防の場合はタミフル、リレンザ、イナビルで代用を

ゾフルーザ予防投与の代替薬ですが、みなさん既にご存知ですよね。

タミフル、リレンザ、イナビル、全て予防投与いけます。ちなみにタミフル唯一のジェネリックであるオセルタミビル「サワイ」も予防投与できます。

ちなみに注射のラピアクタは予防投与の適応はありません。

一応触れとくと、いつかのときに話題になったアビガン、これも予防は適応ないです(そもそも発売されてないですが)。

アマンタジンは一応予防に使えるようですね。たぶん使う人はいないと思いますが。

というわけで現実的なインフルエンザの予防投与の選択肢はタミフル、リレンザ、イナビルですね。当然、全て自費となります。

ゾフルーザの顆粒は未発売|20kg未満の承認待ち

ゾフルーザの話題だったのでついでに触れておきますが、実はゾフルーザの顆粒も未発売の状態が続いています。

この状態が続いている理由として、顆粒は成人、12歳以上の小児、12歳未満で体重20kg以上の小児に対して承認がありますが、20kg未満の小児でも使われる可能性があるから、ということのようです。

20kg未満の小児に対しても承認申請中のようですが、ここの部分がまだ承認されていないとのこと。

昨今のゾフルーザに対する逆風を考えると、審査が何となく長引きそうですね。。。

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