イナビルの服薬指導|説明のポイント

イナビルの服薬指導、説明ポイントなどについてまとめてみました。

イナビルの効能効果、用法用量の基本的事項

まずはイナビルの効能効果と用法用量。

当然インフルエンザの治療で使う薬、予防でも使えるが保険適応外。

10歳未満は20mg(1キット)、10歳以上は40mg(2キット)を使用。通常は1回で使い切り。

予防の場合は、10歳以上では2日間に分けて1キットずつの使用でもOK。10歳未満は1キットだけなので必然的に予防でも1回使い切り。

併用禁忌、併用注意はなし。

主な副作用は、下痢(0.31%)、めまい(0.11%)、悪心(0.08%)、蕁麻疹(0.08%)、発熱(0.08%)など。頻度は使用成績調査の結果。下痢は本当に薬によるものなのか、、、疾患の影響もある気がする。その他も頻度はかなり低いので副作用の心配はあまりないと言える薬。

ただし、他のインフルエンザ薬同様、異常行動の報告もあり。

低出生体重児、新生児又は乳児に対する安全性は確立していない。幼児は使用経験が少ない。実際はには吸入を使用できる小児であれば使用できると言えそう。

妊婦は有益性があれば、授乳婦は授乳は避ける、という添付文書上のいつもの文言。実際は、どっちも大丈夫という考えが一般的。国立成育医療研究センターのサイトでも使用は問題ないという論調。

妊娠中・授乳中のお薬Q&A | 国立成育医療研究センター
妊娠中・授乳中のお薬に関する、ちょっと気になる質問・疑問にお答えします。

厚生労働省の資料でも推奨されている。

https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou04/pdf/ninpu_1217_2.pdf

❕付録:薬剤師クイズ 〜疑義照会が必要かも〜❕

70代男性、以下の継続処方あり。

Rp.1)ジャヌビア50mg 1錠
分1 朝食後     30日分
Rp.2)アジレクト1mg 1錠
分1 朝食後     30日分
Rp.3)アミティーザ24μg 2cap
分2 朝夕食後    30日分

主訴)
・便秘はまだ続いている。薬続けて様子みるよ。
・腰も痛い状態が続いてて、整形で痛み止めのカプセルが追加になった。
・最近トイレに起きる回数が多くて。尿が出るのも少し時間がかかるかな。

上記の患者さんで疑義照会が必要な可能性があります。

イナビルの服薬指導、詳しい操作手順

イナビルは1回使い切りなので、服薬指導しながら、その場で吸ってもらうのもあり。

説明のポイントは

①薬をトントンとたたいて薬を下に集める。
②薬剤トレー①側を押してスライドさせる。
③吸入口をくわえ吸入。2〜3秒程度息を止める。
④薬剤トレー②側を押してスライドさせる。
⑤吸入口をくわえ吸入。2〜3秒程度息を止める。
⑥吸い残しがないように②〜⑤繰り返し。
⑦10歳以上ではもう1キットで同じ操作。

上記のような流れで説明すれば、最低限のポイントは網羅できています。

なお、異常行動についてもすこは触れるようにするのが安全。特に10代。

関係ないと思うけど、、、という感じで切り出し、男性10代、発熱2日以内は特に注意。

イナビルでよく聞かれる質問

患者さんから聞かれる点をまとめてみました。

吸入だけでいいの?

インフルエンザウイルスがのど・気管支で増殖するので、吸入薬のイナビルで直接、のどや気管支に作用することで治療効果が得られる。

1回だけで効果あるの?

気管や肺に長時間貯留する仕組みであるため、1回で効果を発揮する。

吸った後に水とか飲んで良いの?

メーカーのサイトの回答は飲食は特に問題なし。

気管支と食道は違うのでまぁ大丈夫でしょうね。

薬使ってからどれくらいで出勤(登校)できるか

まずは、薬を使ってからではないという説明。発症した日と、解熱した日がポイント。発症日は発熱した日。

「発症した後5日を経過し、かつ、解熱した後2日(幼児にあっては3日)を経過するまで」なので、例えば火曜日に熱が出て発症し、木曜日に解熱した場合は、発症後5日経過(6日目)は月曜日、解熱2日経過(3日目)は日曜日、ということで、登校可能なのは月曜からということになる。ちなみに解熱日は解熱剤を使わずに1度も37度を超えなかったという解釈。午後に36度台に下がった、という場合その日は解熱日ではなく、翌日が解熱日となる。

ちなみに上記は学校保健安全法施行規則なので、厳密に言うと必ずしも社会人は従う必要ありませんが、どこの会社も上記に準じているケースが多いので、大人の方にも上記を参考にするよう説明するのが良いかと思います。

より詳しい情報はポータルサイトでも

今回の記事のような、薬剤師の専門情報はネット検索でもなかなか見つからなかったりします。

より詳しくまとまった情報は、薬剤師のポータルサイトを活用するのも選択肢です。

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