ゾフルーザの服薬指導|特徴と注意点と伝えておくべきこと、異常行動など

12 感染症

ゾルフーザに関して服薬指導する際に伝えておくべきこと、特徴や注意点をまとめました。

通常は1回2錠のみきり

用法は通常の成人、12歳以上の小児では20mg錠を2錠、1回飲みきり。これは確かに簡単ですね。

ただし、体重が80kg以上の場合は20mg錠を4錠、1回で使用する。4錠で処方されていて明らかに80kgなさそうな場合は疑義の対象の可能性あり。逆に80kg超えてそうだけど2錠だった場合は本人に体重を確認するべきか。。。性別にもよりますが、体重を医師に伝えているかは聞いた方が良いかもですかね。

12歳未満の子供の場合は10kg以上なら用法用量通りに使える。10kg以上20kg未満で10mg錠を1錠、20kg以上40kg未満で20mg錠を1錠、40kg以上は20mg錠を2錠なので成人と同じ量となる。ただし、12歳未満で80kgの場合は2錠という解釈が正しいのか。。。あまり可能性はないと考えられるが、実例があった場合はメーカーに確認するのが安全かもですね。

なお、食前・食後の規定は特になし。すぐ飲んでくださいというのが良いでしょう。

❕付録1:薬剤師クイズ 〜新人薬剤師の退職理由〜❕

一年目で辞めてしまった薬剤師にアンケートを実施した結果、退職理由で最も多かったものはどれ?

A. 勤務時間やシフトの不満
B. 業務内容の不満
C. 人間関係の不満
D. 給与面の不満

ゾフルーザと異常行動

ゾフルーザでも異常行動の報告は実際にあるようです(厚生労働省 薬事・食品衛生審議会 資料参照)。

ただし、他の薬と比較して特別因果関係が高いようなものではないようで、他のインフルエンザ薬と同レベルの注意喚起で良いでしょう。服用開始後少なくとも2日間は、就寝中を含め、特に小児・未成年者が容易に住居外へ飛び出さないように注意喚起。

ゾフルーザの副作用

異常行動以外で特別注意喚起しておくようなものはなさそうですね。強いて言えば下痢の発言頻度が1.3%、12歳未満の小児だと1.9%。そこまでの頻度ではないですね。

相互作用も添付文書上の注意喚起は特になし。

ゾフルーザと今までのインフルエンザ薬は何が違う?

インフルエンザにかかった状態でこんなこと聞いてくる人はそうそういないとは思いますが、中には知りたがる人もいるでしょう。

一言でいれば作用機序、、、となりますが、従来の薬は増殖されたウイルスが広がるのを防ぐのに対し、ゾフルーザはウイルスが増殖すること自体を防ぐ、、、あたりの説明が適当でしょうか。

ゾフルーザの値段

患者さんはここも気になるところですね。

2018年4月の薬価が20mg1錠で2394.5円。高!と思いましたが、イナビルも1キット2139.9円なのでそこまで違いはないんですね。ゾフルーザは通常2錠、イナビルも通常2キットなので実際の使用量で比べてもそこまでの違いはないですね。ただし、タミフルが1カプセル272.0円なので、5日間で2720円と考えるとやっぱり安い。ジェネリックならさらに半額くらいに。

さて、実際に薬局でかかる費用はざっくり薬剤料が2394.5×2=4789円、調剤基本料がノーマルで410円、調剤料が1日で50円、薬剤服用歴管理指導料が手帳なし想定で500円、プラスアルファで各種加算、ざっくりと3割負担だと1700円くらい?ですかね。まぁ参考程度に。

❕付録2:薬剤師クイズ 〜辞めた後の問題〜❕

一年目で辞めてしまった薬剤師へのアンケートで、「退職後に問題になったこと」で最も多かった回答はどれ?

A. 転職先で経験や技術が不足していると感じた
B. 給料が下がった
C. その後も転職を繰り返すようになった
D. 特に問題になることはなかった

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12 感染症
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