タミフルの服薬指導|説明のポイントなど

タミフルの服薬指導についてまとめました。

タミフルの効能効果、用法用量の基本的事項

まずは、基本的な内容です。

効能効果はインフルエンザの治療と予防。

用法は1回1カプセルを1日2回、5日間使用。

37.5kg以下の子供の場合は、ドライシロップを使用。 幼児、小児では2mg/kg、新生児、乳児では3mg/kg。

併用禁忌や併用注意はなし。

製造販売後の調査で頻度が高い副作用は下痢22件(0. 5%)、悪心12件(0. 3%)、腹痛11件(0. 3%)、発疹10件(0. 2%)など。正直、大した副作用はない印象。ドライシロップの報告では全体的に少し頻度が高いが、発現副作用は似たようなもの。

小児に関しては、低出生体重児又は 2 週齢未満の新生児に対する使用経験が得られていないとのことだが、逆に言うとそれ以上なら使えるということか。タミフル、、、すごい。

妊婦は有益性があれば、授乳婦は授乳は避ける、という添付文書上のいつもの文言。実際は、どっちも大丈夫という考えが一般的。国立成育医療研究センターのサイトでも使用は問題ないという論調。

お探しのページが見つかりません | 国立成育医療研究センター

厚生労働省の資料でも推奨されている

https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou04/pdf/ninpu_1217_2.pdf

❕付録1:薬剤師クイズ 〜新人薬剤師の退職理由〜❕

一年目で辞めてしまった薬剤師にアンケートを実施した結果、退職理由で最も多かったものはどれ?

A. 勤務時間やシフトの不満
B. 業務内容の不満
C. 人間関係の不満
D. 給与面の不満

タミフルの異常行動

ご存知の通り、添付文書が改訂され、10代の使用に関しても特別な注意喚起がなくなっています。

薬の使用にかかわらず、異常行動自体の報告は続いていることから、発熱から2日間、保護者に転落等の事故に対する防止対策をすることを伝える必要がありますね。

怖がらせずに伝えるのはなかなか難しいですが、「以前話題になった異常行動は、薬に使用に関係なくインフルエンザ全般でごく稀にあるようです。念のため、2日くらいはなるべくお一人にならないよう注意ください。」くらいを保護者の方に伝えるのが良いでしょうか。特に10代の方には引き続き注意が必要ですね。

タミフルの服薬指導

前述のような基本的事項を伝えて、5日間飲みきってもらうことを伝えましょう。

最初の一回目は早く使ってもらった方が良いでしょうが、その辺りは医師の処方との兼ね合いになりそうですね。食事の影響はないので、普段からコミュニケーションを取れている医師の処方であれば、食後処方でも1回目は食後にかかわらずすぐに使ってくだい、とまで言えるのがベストですね。

タミフルでよく聞かれる質問

患者さんから割と聞かれる点をまとめてみました。

2回目を飲むのは何時間くらい間隔空ければ良いか

初日の2回目の使用について、どのくらい間隔を設けるかの注意喚起は特になし。

メーカーのサイトには、「国内における小児の臨床試験では投与間隔は少なくとも3時間以上あけるとされていました」という記載があることから、最低3時間あけた方が良さそう。

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実際には安全策でなるべく6時間程度を、、、くらい言っても良いかもですね。感覚的には3時間くらい空ければ大丈夫な気がしますけどね。

薬使ってからどれくらいで出勤(登校)できるか

まずは、薬を使ってからではないという説明。発症した日と、解熱した日がポイント。発症日は発熱した日。

「発症した後5日を経過し、かつ、解熱した後2日(幼児にあっては3日)を経過するまで」なので、例えば火曜日に熱が出て発症し、木曜日に解熱した場合は、発症後5日経過(6日目)は月曜日、解熱2日経過(3日目)は日曜日、ということで、登校可能なのは月曜からということになる。ちなみに解熱日は解熱剤を使わずに1度も37度を超えなかったという解釈。午後に36度台に下がった、という場合その日は解熱日ではなく、翌日が解熱日となる。

ちなみに上記は学校保健安全法施行規則なので、厳密に言うと必ずしも社会人は従う必要ありませんが、どこの会社も上記に準じているケースが多いので、大人の方にも上記を参考にするよう説明するのが良いかと思います。

❕付録2:薬剤師クイズ 〜辞めた後の問題〜❕

一年目で辞めてしまった薬剤師へのアンケートで、「退職後に問題になったこと」で最も多かった回答はどれ?

A. 転職先で経験や技術が不足していると感じた
B. 給料が下がった
C. その後も転職を繰り返すようになった
D. 特に問題になることはなかった

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12 感染症
ヤクサキ 薬剤師その先へ

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