痛風・高尿酸血症の服薬指導|食事のことを聞かれたら

04 疾患

痛風・高尿酸血症の患者さんに対する服薬指導に関して、食事のことについてまとめました。

痛風・高尿酸血症の場合は何を食べれば良いの

よく聞かれる質問の一つです。

そもそもですが、痛風、高尿酸血症の場合は、何を食べれば良いというよりは、○○を避けた方が良い、、、という回答をするのが良いでしょう。

尿酸値を下げる食材というはあまりなく、尿酸を増やさない食事が重要となります。

尿酸のもととなるプリン体が多い食材はいろいろなところでまとまってますが、一例は東京都病院経営本部のサイトがわかりやすいです。

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ただし、この表を患者さんにすべて伝えるのも現実的でないので、ある程度まとめると、、、

プリン体が多いのはレバー、干物、白子、そしてビール。この辺りをなるべく控えるよう伝えるのが良さそうです。

また、ビール以外のアルコールについても、プリン体が少ないアルコールでも、アルコールが分解される際にプリン体の分解も進み、尿酸が生成され、また、アルコールによって尿酸の排泄が阻害されることがあるため、ビール以外のアルコールも控え目にするのがセオリーと言えます。

糖尿病ネットワーク 参照 http://www.dm-net.co.jp/calendar/2014/021839.php

アルコールが肝臓で分解されるとき、プリン体の分解も進み、尿酸が多く生成される

逆に何なら良いの?ということですが、野菜や内臓系以外の肉、魚も極端な量でなければ良さそうです。キノコ類は干ししいたけは避けるようにしましょう。

また、魚卵はプリン体が多いイメージですが、たらこ・明太子以外はさほど多くありません。数の子やいくら、すじこは適量ならあまり問題ないでしょう。

過度なプリン体制限よりも食事量の見直しを

近年言われているのは、プリン体を食品を過度に制限するよりも、全体の食事量を減らす方が効果的という内容です。

高尿酸血症や痛風は、プリン体の多い食材ばかりを過度に食べたり、飲んだりしているケースもありますが、それよりもそもそもの食事量が多いため、結果としてプリン体の摂取が多くなっていることも多くあります。

実際にプリン体の摂取を避けようとすると食べるものがなくなったり、栄養が偏ったりする可能性もあります。そのようなことを避けるために、なるべくプリン体が少ないものを摂取することを心がけつつも、バランスよく食事することを心がけ、食事量を抑えることを目標にした方が健康的と言えるでしょう。

ストレス解消や水の摂取も

ストレスも尿酸値をあげる要因の一つとされているため、ストレスを解消するように努力することも痛風や高尿酸血症では必要と言えます。

また、尿量が増えると尿酸の排泄も増えるため、水やお茶を多めに摂取することも心がけましょう。ただし、果糖が含まれる飲み物では逆に尿酸値をあげる要因になるため、避けるようにしましょう。http://www.dm-net.co.jp/calendar/2014/021839.php

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