メトホルミンの一般名とジェネリック|メトグルコとグリコラン

03 法規・ルール

今回は注意したい一般名シリーズのメトホルミンについて。

先発はメトグルコとグリコランですが、実はこの2つ結構違う点があるんですよね。

一般名の違いとジェネリックについて確認していきます。

メトホルミン製剤の先発はメトグルコとグリコラン

メトホルミンは糖尿病治療の第一選択薬の一つです。

安価なのにそこそこ安全で安い。まさに患者さんにとっては理想的な薬ともいえますね。

製薬会社側からも先発の薬価が安いのはアレですが、、、配合剤にももってこいな成分と言えます。ただ、最近は分1のDPP-4、SGLT2がメインになってきているので、配合剤も打ち止め感がありますが。

先発医薬品はご存知メトグルコですが、実はもうひとつグリコランもあります。若い薬剤師さんはもしかしたら知らないかもですね。

さて、メトグルコとグリコランは同じメトホルミン製剤ですが、実は全く別の薬剤として扱う必要があります。

用法とかも結構違うんですよね。メトグルコは、1日最高投与量は2,250mgまで。

一方はグリコランは750mg。少な!

もはや実臨床ではほぼ使われていないグリコランですが、メトホルミン処方で先発希望の患者ように慌てて購入したら間違えてグリコランを買ってしまった、なんて話はちょっとありそう。

❕付録:薬剤師クイズ 〜疑義照会が必要かも〜❕

70代男性、以下の継続処方あり。

Rp.1)ジャヌビア50mg 1錠
分1 朝食後     30日分
Rp.2)アジレクト1mg 1錠
分1 朝食後     30日分
Rp.3)アミティーザ24μg 2cap
分2 朝夕食後    30日分

主訴)
・便秘はまだ続いている。薬続けて様子みるよ。
・腰も痛い状態が続いてて、整形で痛み止めのカプセルが追加になった。
・最近トイレに起きる回数が多くて。尿が出るのも少し時間がかかるかな。

上記の患者さんで疑義照会が必要な可能性があります。

メトホルミンの一般名の違い

本題ですが、メトグルコとグリコランでは、一般名が違います。

グリコランの一般名

【般】メトホルミン塩酸塩錠250mg:GL

 

メトグルコの一般名

【般】メトホルミン塩酸塩錠500mg:MT

 

参照は厚生労働省の処方箋に記載する一般名処方の標準的な記載

まぁこのようにメトホルミンの一般名は「MT」、グリコランの一般名には「GL」と入ります。

知らないとMTとかGLとか、なのこっちゃってなりますよね。

メトホルミンのジェネリック

メトホルミンのジェネリックですが、当然、一般名処方、もしくは製品名処方に即したものを調剤する必要があります。

まずはメトグルコ500の一般名、先発とジェネリックは以下の通り

一般名 区分 製品名
【般】メトホルミン塩酸塩錠500mg:MT 先発 メトグルコ錠500mg
ジェネリック メトホルミン塩酸塩錠500mgMT「DSEP」
ジェネリック メトホルミン塩酸塩錠500mgMT「JG」
ジェネリック メトホルミン塩酸塩錠500mgMT「TCK」
ジェネリック メトホルミン塩酸塩錠500mgMT「TE」
ジェネリック メトホルミン塩酸塩錠500mgMT「トーワ」
ジェネリック メトホルミン塩酸塩錠500mgMT「ニプロ」
ジェネリック メトホルミン塩酸塩錠500mgMT「ファイザー」
ジェネリック メトホルミン塩酸塩錠500mgMT「三和」
ジェネリック メトホルミン塩酸塩錠500mgMT「日医工」

 

続いてメトグルコ250についてです。

メトグルコ250はややこしいですが、ジェネリックの区分がなくなりすべての品目が準先発品の扱いになっています。

準先発について確認したい場合はこちら→日医工MPI行政情報

一般名 区分 製品名
【般】メトホルミン塩酸塩錠250mg:MT 先発/後発区分なし メトグルコ錠500mg
先発/後発区分なし メトホルミン塩酸塩錠250mgMT「DSEP」
先発/後発区分なし メトホルミン塩酸塩錠250mgMT「JG」
先発/後発区分なし メトホルミン塩酸塩錠250mgMT「TCK」
先発/後発区分なし メトホルミン塩酸塩錠250mgMT「TE」
先発/後発区分なし メトホルミン塩酸塩錠250mgMT「トーワ」
先発/後発区分なし メトホルミン塩酸塩錠250mgMT「ニプロ」
先発/後発区分なし メトホルミン塩酸塩錠250mgMT「ファイザー」
先発/後発区分なし メトホルミン塩酸塩錠250mgMT「三和」
先発/後発区分なし メトホルミン塩酸塩錠250mgMT「日医工」

 

最後にグリコランの一般名、先発とジェネリックは以下の通り。

一般名 区分 製品名
【般】メトホルミン塩酸塩錠250mg:GL 先発 グリコラン錠250mg
ジェネリック メトホルミン塩酸塩錠250mg「SN」
ジェネリック メトホルミン塩酸塩錠250mg「トーワ」

上記の通り、グリコランのジェネリックは、「MT」という表記がつきません。

実質、臨床でほぼ使われなくなっているグリコランなので、 MTがつかないジェネリックはほぼ使わないと認識しておくと良いかも。

メトホルミンのGLで処方がきたらどうする?

ところで、メトホルミンのGLの一般名処方(もしくは先発のグリコラン処方)がきたらみなさんどうしますか?

個人的にはこのご時世、メトグルコの間違いの可能性が大だと思うんですよね。

正解はまぁ一応問い合わせですかね。グリコラン製剤の意味になってしまてますが、メトグルコの製剤ですよね?とか、用量見てグリコランの用量オーバーしてたら、これだとメトグルコしか適応ないですよ?とかですかね。

先生によってはなんで問い合わせられているかもわからないケースがあるかと思うので、難しいところですけどね。

こっそりメトグルコ側に変えちゃうのも。。。いや、万が一個別指導に当たるとさすがに引っかかるのでお勧めできないですね。

でも、薬剤師側でも気づかずにメトグルコ側に変えちゃっている可能性もあるので注意が必要ですね。

より詳しい情報はポータルサイトでも

今回の記事のような、薬剤師の専門情報はネット検索でもなかなか見つからなかったりします。

より詳しくまとまった情報は、薬剤師のポータルサイトを活用するのも選択肢です。

無料で使える大手の薬剤師ポータルサイトだとm3.com日経DIの2種類が有名どころですね。

m3.comは業界ニュースの他にも、薬剤師掲示板の機能があり、通常のネット検索では見つからないような情報、他の薬剤師の考えなども知ることができます。

閲覧だけでも勉強になりますが、もちろん自分で質問をして回答をもらうこともできます。

m3例

上記はm3.comの薬剤師掲示板の一例です。

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しかし、今やらないと後ではもっとやる気にならないので、メリットを感じる場合は今、登録しても良いでしょう。

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勤務先情報を登録しますが、勤務先に電話とかがかかってきたり、本人確認が来ることはないでその点は安心してください。

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