メトトレキサート製剤(リウマトレックス・メトレートなど)の関節リウマチの用法とレセコン入力、レセプトについてまとめました。
メトトレキサート製剤のリウマチに対する用法
たまに見ると結構戸惑うのがリウマチなどにメトトレキサートを使う際の用法。
関節リウマチに対しては1週間で6mgが基本。これを1〜3回に分けて使う。2回までなら12時間間隔でも1日で終わるため、1週間に1日だけ投与、ということでわかりやすい。
3回に分ける場合は、1日目は4mgで1日2回、2日目は2mgで1日1回、となるケースが多い。
処方箋上だと曜日まで書かれているケースも結構ある。
とりあえず、こうゆうものだと知っておけば何て事はないが、知らないと「同じ薬剤の処方が重複で書かれている」なんて勘違いにもつながるので、メトトレキサート製剤(リウマトレックスとかメトレートとか)の用法は知っておくに越した事はない。
ちなみに若年性特発性関節炎も用量は異なるものの、同じような用法で使う。白血病などで使うメソトレキセートの方は1錠が2.5mgでこっちは全く用法が違ってくるので注意。
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メトトレキサート製剤のリウマチでのレセコン入力は
メトトレキサート製剤(リウマトレックスやメトレートなど)のレセコン入力は少し注意が必要。
1週間に1回だけの使用の場合は、骨粗鬆症のビスホスホネート製剤と同じようなものなので難しくない。
2回に分割して使用する場合、これも週に1日朝夕で使用するとかであれば難しくない。
3回に分割して使用するパターンは少し難しい。例をあげると以下の通り。
(例)
Rp.1 Rp.2 |
1日目は1日2回、2日目は1日1回となる場合、4週間分の処方の場合は、計8日間の漸減投与にするのが良さそう。4日間が1日2回、さらに4日間1日1回の使用という感じ。処方箋上は2行に渡って処方されてることが多いと思うが、当然、同じ成分のため入力上は1剤として扱う。
メトトレキサート製剤のリウマチでのレセプト注意点
レセコン入力のところで挙げたように、3回分割のとき、処方箋上では2行に渡って書かれてくることが一般的。これを必ず1剤として扱う。
なお、他に朝夕食後の薬や、朝食後の薬が出ているパターンでもリウマトレックスは他のものとは一緒にせずに1剤として扱うことができる。
(例)
Rp.1 Rp.2 Rp.3 Rp.4 |
上記の例のような場合は、Rp.1と2で1剤、Rp.2で1剤、Rp.3で1剤と、計3剤で請求することができる(平成30年版 保険調剤Q&A 参照)。
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