カルシウムチャネル(Caチャネル)拮抗薬の一覧と使い分け、降圧作用など

03 循環器

カルシウムチャネル(Caチャネル)拮抗薬の一覧と使い分けなどをまとめてみました。

カルシウムチャネル拮抗薬の一覧

カルシウムチャネル遮断薬の一覧をまとめてみました。

ジヒドロピリジン系が数多くあり、世代別に分かれ、降圧作用をメインで使われる。

ベンゾチアゼピン系は狭心症に対する効果、頻脈に対する効果も併せ持っているため、高血圧と合併している場合に向いている。

ベラパミルとベプリジルはもっぱら不整脈か狭心症で降圧目的では使わない。

区分 成分名・一般名 代表的な製品名 発売年
ジヒドロピリジン系 第一世代 ニフェジピン アダラート、セパミット 1976年
第一世代 ニカルジピン ペルジピン 1982年
第二世代 ニルバジピン ニバジール 1989年
第二世代 ニソルジピン バイミカード 1990年
第二世代 ニトレンジピン バイロテンシン 1990年
第二世代 マニジピン カルスロット 1990年
第二世代 ベニジピン コニール 1991年
第二世代 バルニジピン ヒポカ 1992年
第二世代 エホニジピン ランデル 1994年
第二世代 フェロジピン スプレンジール、ムノバール 1995年
第二世代 シルニジピン アテレック 1995年
第二世代 アラニジピン サプレスタ、ベック 1996年
第三世代 アムロジピン アムロジン、ノルバスク 1993年
第三世代 アゼルニジピン カルブロック 2003年
ベンゾチアゼピン系 ジルチアゼム ヘルベッサー 1974年
フェニルアルキルアミン系 ベラパミル ワソラン 1965年
ベプリジル ベプリコール 1993年

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一年目で辞めてしまった薬剤師にアンケートを実施した結果、退職理由で最も多かったものはどれ?

A. 勤務時間やシフトの不満
B. 業務内容の不満
C. 人間関係の不満
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カルシウムチャネル拮抗薬の基本的な使い分け

前述の通り、系統が異なる者同士の使い分けはわかりやすい。降圧目的ではメインはジヒドロピリジン系。狭心症も併せ持っている場合はベンゾチアゼピン系、本来は注射しか適応がないもの、頻脈性の不整脈にもベンゾチアゼピン系は効果が期待できる。ベラパミルとベプリジルは不整脈と狭心症目的であり、降圧目的では使わない。これらが基本的な使い分け。

ジヒドロピリジン系はL型、T型、N型のどこをカバーするかも使い分けのポイントになる。

L型だけが作用点になるものと比較して、T型は心保護作用、腎保護作用を、N型は腎保護作用、交感神経抑制効果を有するとされている。

L型のみはニフェジピン、アムロジピン、L型とT型に作用するのがエホニジピン、ニルバジピン、アゼルニジピン、L型とN型に作用するのがシルニジピン、L型とT型とN型全てに作用するのがベニジピン。ベニジピンは狭心症の適応もある。

ジヒドロピリジン系のさらに細かい使い分け|ニフェジピンとアムロジピンは

ニフェジピンとアムロジピン、一見すると使い分けるほどでもない気がするが、、、降圧力はニフェジピンに分がありそう。逆に持続性はアムロジピンという印象、ニフェジピンCRと比べても。

個人的には早く効かせたい、より重篤な高血圧の場合はニフェジピン、その次がアムロジピンという印象。ニフェジピンは最初Lで早く聞かせて、その後CRに変更とかもできるし。

それ以外のジヒドロピリジン系は今は降圧剤の第一選択ではそこまで使われない印象。今でもよく使われている印象のものは、アムロジピンとニフェジピン以外で、シルニジピン、ベニジピン、アゼルニジピン。

シルニジピンは腎臓保護効果が期待できる。尿タンパク抑制効果とかが認められている。ベニジピンは冠攣縮性狭心症の第一選択薬。アゼルニジピンは頻脈を起こしにくい。

 

❕付録2:薬剤師クイズ 〜辞めた後の問題〜❕

一年目で辞めてしまった薬剤師へのアンケートで、「退職後に問題になったこと」で最も多かった回答はどれ?

A. 転職先で経験や技術が不足していると感じた
B. 給料が下がった
C. その後も転職を繰り返すようになった
D. 特に問題になることはなかった

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