痔疾患治療薬の比較と使い分け|強力ポステリザン、ネリプロクト、プロクトセディル、ボラザG

痔疾患の外用治療薬についてまとめました。

痔疾患の外用治療薬の種類

現在使われている主な痔疾患の軟膏の種類は以下の通りです。

製品名 成分名・一般名 効能効果
強力ポステリザン(軟膏) 大腸菌死菌・ヒドロコルチゾン 痔核・裂肛の症状(出血、疼痛、腫脹、痒感)の緩解、肛門部手術創、肛門周囲の湿疹・皮膚炎、軽度な直腸炎の症状の緩解
ネリプロクト軟膏 ジフルコルトロン吉草酸エステル・リドカイン 痔核に伴う症状(出血,疼痛,腫脹)の緩解
プロクトセディル軟膏 ヒドロコルチゾン・フラジオマイシン 痔核・裂肛の症状(出血、疼痛、腫脹、痒感)の緩解、肛門周囲の湿疹・皮膚炎
ボラザG軟膏 トリベノシド・リドカイン 痔核に伴う症状(出血、疼痛、腫脹)の緩解、裂肛に伴う症状(出血、疼痛)の緩解、裂創上皮化の促進

ちなみに、それぞれ坐剤もありますが、効能効果が少し異なるケースがあります。また、強力ポステリザンの場合は、坐薬ではポステリザンFという名称になります。

❕付録:薬剤師クイズ 〜疑義照会が必要かも〜❕

70代男性、以下の継続処方あり。

Rp.1)ジャヌビア50mg 1錠
分1 朝食後     30日分
Rp.2)アジレクト1mg 1錠
分1 朝食後     30日分
Rp.3)アミティーザ24μg 2cap
分2 朝夕食後    30日分

主訴)
・便秘はまだ続いている。薬続けて様子みるよ。
・腰も痛い状態が続いてて、整形で痛み止めのカプセルが追加になった。
・最近トイレに起きる回数が多くて。尿が出るのも少し時間がかかるかな。

上記の患者さんで疑義照会が必要な可能性があります。

痔疾患の外用治療薬の使い分け

痔疾患外用治療薬の使い分けですが、まず一番使いやすそうなのが強力ポステリザンでしょう。ステロイドの成分も弱めで、感染防御作用があり、その成分もいわゆる抗生物質とは異なり、創傷治療作用もあり。比較的近いのがプロクトセディル、ステロイドの成分は同じドロコルチゾンで抗菌成分としてフラジオマイシンを含む。

ネリプロクトはより強いステロイドと局所麻酔を含むため、特に急性期が向いている感じ。

ボラザはステロイドを含まないので、ステロイドを使いたくない、使えない場合に向いています。

製品名 抗炎症 鎮痛 止痒 止血 抗菌 創傷治療 血行改善
強力ポステリザン
ネリプロクト
プロクトセディル
ボラザ

参照:Pocket Drugs 2018

痔疾患の外用治療薬のジェネリック

痔疾患の外用治療薬はジェネリック医薬品も成分名でなく固有の名称をもつものになります。

強力ポステリザンだとヘモポリゾン、ネリプロクトだとネリザ、プロクトセディルだとヘモレックス、ボラザはジェネリックなしです。

ちなみにヘモポリゾン、ネリザ、ヘモレックスすべてジェイドルフ製薬が製造販売です。恐るべしジェイドルフ。。。

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