甲状腺機能治療薬の種類と一覧、使い分け

甲状腺機能治療薬の種類と一覧、使い分けについて確認していきます。

甲状腺機能治療薬の種類と一覧

分類 成分名・一般名 代表的な製品
甲状腺機能低下症治療薬 レボチロキシン チラーヂンS
リオチロニン チロナミン
甲状腺機能亢進症治療薬 チアマゾール メルカゾール
プロピルチオウラシル チウラジール、プロパジール
ヨウ素製剤 ヨウ化カリウム ヨウ化カリウム丸
ヨウ素レシチン ヨウレチン

❕付録:薬剤師クイズ 〜疑義照会が必要かも〜❕

70代男性、以下の継続処方あり。

Rp.1)ジャヌビア50mg 1錠
分1 朝食後     30日分
Rp.2)アジレクト1mg 1錠
分1 朝食後     30日分
Rp.3)アミティーザ24μg 2cap
分2 朝夕食後    30日分

主訴)
・便秘はまだ続いている。薬続けて様子みるよ。
・腰も痛い状態が続いてて、整形で痛み止めのカプセルが追加になった。
・最近トイレに起きる回数が多くて。尿が出るのも少し時間がかかるかな。

上記の患者さんで疑義照会が必要な可能性があります。

甲状腺機能治療薬の作用機序

甲状腺機能低下症では代表的なもので橋本病など。

甲状腺ホルモンを補う目的で使用されるのがレボチロキシンとリオチロニン。

甲状腺機能亢進症では代表的なものでバセドウ病など。

ペルオキシダーゼを阻害することで、甲状腺ホルモンの生成を抑えるのがチアマゾールとプロピルチオウラシル。

ヨウ素製剤は少し特徴がある。ヨウ化カリウム丸などのヨウ化カリウム製剤は、甲状腺機能亢進症を伴うケースで使われる。ヨウ素の大量服用による甲状腺ホルモン産生抑制を目的としたケース(参考:KUMA HOSPITAL)。ヨウレチンの方はヨード不足の甲状腺機能低下症の方で使われることが多い。同じヨウ素剤でもヨウ素量として含まれる量が全く異なる。

甲状腺機能治療の使い分け

橋本病などの甲状腺機能低下症では、レボチロキシン(チラーヂンS)、リオチロニン(チロナミン)が選択される。

第一選択はレボチロキシン(チラーヂンS)。リオチロニン(チロナミン)はレボチロキシンの吸収不良などの特殊な場合のみ。

バセドウ病などの甲状腺機能亢進症では、チアマゾール(メルカゾール)、プロピルチオウラシル(チウラジール、プロパジール)が使用される。

第一選択はチアマゾール(メルカゾール)。妊娠希望や授乳中やチアマゾールで副作用がでた場合などはプロピルチオウラシル(チウラジール、プロパジール)が使われる。

なお、まれにメルカゾールにチラーヂンを併用するケースがありますが、バセドウ病の状態を安定させるために用いられる手法。どうも寛解率には影響を与えないため、推奨はされない様子(参考:長崎甲状腺クリニック ホームページ

ヨウ素製剤については、ヨウ化カリウム、ヨウ素レシチンが代表的なもの。ヨウ化カリウムはバセドウ病などの亢進症において、チアマゾール(メルカゾール)を併用して使用するケースがある(バセドウ病のヨード剤併用治療)。ヨウ素レシチンの方は、ヨウ素不足の症状や、眼科領域などで使用されるのが一般的。

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